「性的少数者はセクハラを受けやすい」自治労調査で判明 LGBT法連合会「職場研修を」
2021年9月15日 20時31分
LGBTなど性的少数者は「セクシュアル・ハラスメント(セクハラ)」を受けやすいー。自治労が今年4~6月、全国の自治体や病院、公共交通機関などで働く組合員にインターネットで行った調査で、こんな現状が浮かび上がった。
調査には1万9029人が回答し、回収率は29.2%。性的少数者は1252人(6.6%)で10代~60代の幅広い年齢層が含まれていた。
過去5年間に仕事や飲み会などで、性的なことを言われたり、意に反して身体を触られたりなどのセクハラを受けたと回答したのは、性的少数者の21.1%で、そうでない人の8.8%を大きく上回った。
性的指向・性自認への差別的な言動や嫌がらせを意味する「SOGI(ソジ)ハラスメント」は性的少数者の7.9%が経験していた。事例としては「おかま・レズと言われた」「同性愛は自然に反すると言われた」との回答が多かった。
15日に自治労が発表した。調査を監修したLGBT法連合会の神谷悠一事務局長は「いわゆる『男らしさ』『女らしさ』に関わるハラスメントへの認識を共有するため、職場での研修が必要だ」と強調している。(奥野斐)
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