市川市長室シャワー、一転撤去 市民らの声押し切る コロナ関連施設の医療関係者に向けて再利用へ

2021年9月16日 09時13分

市川市第1庁舎の市長室トイレ脇に設置されていたユニット式シャワー=同市提供

 市川市第一庁舎四階の市長室に設置されたユニット式シャワーが撤去されたことが十五日、分かった。シャワーは、新型コロナウイルス感染拡大で救急搬送が困難な感染者向けに、市内で十六日から運用される一時待機所の付帯設備として活用される見通し。村越祐民市長はこれまで、議会の「撤去決議」に応じてこなかったが、多くの市民からも疑問の声が相次ぎ、撤去を押し切られた格好といえそうだ。(保母哲)
 シャワーは昨年八月、旧庁舎跡地に一部オープンした第一庁舎で、追加工事として同十月、トイレ脇に設けられた。設置費は給排水設備などを含め計約三百六十万円。市によると、庁舎建設に伴う余剰金などを充てた。
 市長室への設置は議会や市民に知らされず、今年二月の市議会代表・一般質問で表面化した。庁舎五階には職員用のシャワー三室があることなどから、議会は問題視。決議に法的拘束力はないものの、今年三月に続き、六月にも「撤去決議」案を可決していた。
 これに対し、村越市長は「災害時に女性職員が休憩室として使う」などと説明。八月二十四日の記者会見でも「引き続き活用についてご理解いただきたい」と発言していた。議会や市民から疑問の声が続いていることから、撤去を決めたとみられる。
 撤去を知った市議の間からは「もっと早く撤去すべきだった」「今さら撤去しても、市民らの感情が良くなるとは思えない」などの声が上がっている。市によると、市長室のシャワーは設置以来、これまで一度も利用されなかった。
 移設されたシャワーは、新型コロナで救急搬送が困難な感染者向けに、酸素投与などを行う一時待機所を十六日から市少年自然の家(同市大町)で運用するため、付帯設備として医者や看護師、救急隊員らが活用する方針という。

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