地下水浄化設備で不具合、約16時間停止 東京電力福島第一原発

2021年9月16日 21時52分
2018年11月7日にIAEAが視察したサブドレン浄化設備(東電提供)

2018年11月7日にIAEAが視察したサブドレン浄化設備(東電提供)

 事故収束作業が続く東京電力福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)で16日早朝、1~4号機建屋周辺の井戸(サブドレン)でくみ上げている地下水を浄化する設備が停止した。東電によると、機器の異常を知らせる警報は鳴らず、作業員がパトロールで浄化設備が停止していることを確認した。水漏れなどはない。
 16日午前5時すぎから約16時間停止していたが、午後9時前に運転を再開した。東電によると、原因はバルブの開閉を感知するセンサーの不具合だったという。
 井戸でのくみ上げは、事故で高濃度に汚染した原子炉建屋に地下水が入らないようにし、汚染水の発生を抑えるための対策。東電は地下水のくみ上げを続けているが、一時保管タンクは3日間程度で満杯になる。浄化設備の停止が長期化すると、地下水のくみ上げも停止せざるを得なくなり、汚染水の増加につながりかねない。
 汚染水対策を巡っては、浄化処理の要となる多核種除去設備(ALPS)で8月末、排気フィルターの損傷を多数確認。2年前にも同様の損傷がありフィルターを交換したが、東電はその際に原因を調べなかった上に定期的な点検計画も立てないなど、ずさんな管理体制が明らかになっている。(小川慎一)

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