「最先端の下町」目指す 「すみだ地域ブランド戦略」区が刷新 商品に加え、作り手の活動も認証

2021年9月17日 06時34分

「すみだモダン」に認証された商品などを展示している期間限定店舗

 墨田区は今月、区内の優れた生産品を「すみだモダン」として認証し、ものづくりの街の知名度を高める「すみだ地域ブランド戦略」をリニューアルした。二〇一〇年の認証開始から約十年。商品そのものの良さに加え、新たに作り手の理念や活動自体もブランド認証する。区内の事業者と連携し、「最先端の下町」への進化を目指す。(長竹祐子)
 新戦略ではアサヒグループホールディングスや、宇宙の課題に取り組むアストロスケールホールディングスなど、区内の六つの事業者とパートナー提携。アサヒグループは「美しい地球保全」のため、植物繊維を素材にした「森のタンブラー」などを販売。アストロスケールは、人工衛星の破片などの宇宙ごみを、磁力で捕獲する人工衛星を打ち上げている。今回、こうした活動を「すみだモダン」と決定した。
 また、区外のデザイナーと区内の事業者が連携した商品開発や、これまでの戦略をまとめたブランドブックを作って情報発信を強化していくことになった。隅田川の流れと墨田区の「S」を表現したロゴマークも一新した。

期間限定店舗では、新しいロゴマークが掲げられている=いずれも錦糸町PARCOで

 十四日の新戦略の発表では、すみだ地域ブランド推進協議会の水野誠一理事長が「新たな十年では『つながる、つくる、つたえる』をキーワードに積極的に世界に発信できる商品を開発したい」と意欲を見せた。区内の錦糸町PARCO(江東橋四)六階では二十六日まで、関連商品の展示販売や活動紹介をしている。
 すみだ地域ブランド戦略は、東京スカイツリーの区内誘致を機に、区の産業力を国内外にアピールしようと〇九年にスタート。すみだモダンの認証は、区と地元事業者などでつくる推進協議会が担っている。この十年で、革の端材を縫い合わせた革靴や町工場で職人が作るはさみ、天丼、もんじゃ焼き、ちゃんこ鍋、コーヒーといった飲食店のメニューなど、二百件以上を「発掘」しては認証してきた。展示会などで販売し、活動は一五年にグッドデザイン賞(日本デザイン振興会主催)を受賞した。

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