「息苦しい」「想像以上に大変」 川崎市立看護短大・学生らが感染症防護服使い特別授業

2021年9月17日 06時54分

感染症防護服の着脱の方法を学ぶ看護学生ら=幸区の市立看護短大で

 今後の医療現場で働く看護学生らに感染症防護服の役割を学んでもらおうと、川崎市立看護短大(幸区)は16日、3年生76人を対象とした特別授業を行った。感染症患者に対応したという想定で、決められた区画で防護服を着脱する練習を行い、学生からは「息苦しい」「思っていた以上に大変」と声が上がった。(安藤恭子)
 市内の団体から同短大に対し、医療用マスクやゴーグル、手袋、靴などをセットにした感染症防護服一式二百三十着(一着五千円相当)の寄付を受けたことをきっかけに、この日の授業が実現した。
 授業では、エボラ出血熱など重篤な一類感染症の発生を想定し、学生が二人一組で防護服の着脱を実践。「服から皮膚が見えないように」「患者への対応で一番汚染される手袋から脱いでください」と、市の医師や看護師から指示を受けた。汚れた所をなるべく触らないように、蛍光ライトで防護服の汚染状況も確認しながら作業した。
 出席した三年桜井円香さん(20)は「防護服の清潔な所とそうでない所をイメージして着脱したけれど、実際は時間がかかって大変だった。夏場は暑いと思うし、感染症対応に当たる医療現場の緊張感の大きさを想像しました」と話した。
 この日使った防護服は各自持ち帰り、復習に充ててもらうという。坂元昇学長は「防護服の着脱にも高い技術が必要で、コロナ対策に当たる医療従事者の大変さを身をもって感じてもらえたと思う。学生の技術の定着や意識の変化は、卒業までフォローしていきたい」と話した。
 授業に先立ち、防護服の贈呈式も同短大で開かれた。
 寄付をした電気工事業者でつくる一般社団法人「川崎市電設工業会」の加藤哲郎会長は「防護服は使われる機会がない方が良いものだと思うが、いざという時のために役立ててほしい」と話していた。

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