池袋暴走事故・飯塚幸三被告の禁錮5年判決が確定 検察側、弁護側とも控訴せず

2021年9月17日 20時58分
飯塚幸三被告

飯塚幸三被告

 東京・池袋で2019年4月、暴走した車にはねられて母子2人が死亡、9人が重軽傷を負った事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長飯塚幸三被告(90)を禁錮5年とした東京地裁判決が17日、確定した。検察は飯塚元院長を刑務所に収容する手続きに入る。
 犯罪加害者を支援するNPOの理事長によると、飯塚元院長は15日に面会した際「判決を受け入れ、自分なりの償いをしたい」と述べ、遺族らに連絡して直接謝る考えも示していた。17日には理事長との電話で「刑の執行停止の申し立てはしない」と語ったという。
 刑事訴訟法は、著しく健康を害したり、命に危険が生じる恐れのある場合、刑の執行を停止できると規定する。刑事事件に詳しいくすのき洋一郎弁護士によると今後、検察は元院長を呼び出し、東京拘置所に収監。通常1~2カ月かけて、健康診断のほか知能試験や反射神経テストを行い、移送先の刑務所を決める。「高齢者や病人でも、収監に耐えられない程度でなければ執行停止はされない」と話す。
 判決によると、飯塚元院長は19年4月19日、東京都豊島区東池袋で、ブレーキと間違えてアクセルを踏み続け時速96キロで交差点に進入。横断歩道を渡っていた松永真菜まなさん=当時(31)=と長女莉子りこちゃん=当時(3つ)=をはねて死亡させるなどした。(小沢慧一)

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