自民党総裁選の仕組みは?誰が投票できる? 仕組みを解説 

2021年9月17日 15時40分
 17日に告示された自民党総裁選。事実上、次の首相を決める選挙だが、国政選挙のように一般国民に選挙権があるわけではない。だれが投票でき、どのような形で総裁が決まるのか? 総裁選の仕組みはどうなっているのかー。(デジタル編集部、9月28日内容更新)

◆コロナ感染防止にも配慮

 今回の総裁選は17日告示、29日投開票の日程で行われる。選挙戦のスタートとなる告示日には立候補の受け付けが行われ、河野太郎行政改革担当相(58)、岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)の4氏が届け出た。
 選挙期間中には、記者会見や討論会を開き、候補者が政策や党運営について論戦を繰り広げた。新型コロナウイルス感染対策のため、全国各地での街頭演説会の実施は見送り、オンライン形式での討論会も開いた。

◆立候補すら難しい

 立候補には党所属国会議員20人の推薦人が必要で、高いハードルになっている。野田氏は、過去3回の総裁選でいずれも20人の推薦人が集まらず出馬を断念した経緯がある。今回は告示前日に20人の確保にこぎ着けて初めて立候補することができた。

◆党国会議員と党員・党友らが投票

 今回の総裁選では、全国の党員や党友ら(有権者110万4336人)による党員投票が3年ぶりに行われる。昨年9月の総裁選は安倍晋三前首相の辞任に伴う「緊急時」だったため党員投票は省略されたが、党員投票を行うのが正規の形式だ。投開票日前日の28日に締め切られる。
 全体としては、各候補は国会議員1人1票ずつの「国会議員票」382票と、同数が割り当てられた「党員票」382票の計764票を争うことになる。党員票は、党員投票の結果を全国集計し、ドント方式で各候補に比例配分される。
 「国会議員票」の投開票と「党員票」の結果公表は29日。両方を合算し、有効票の過半数を得た候補者が新総裁となる。

◆最終的には「国会議員」意思強く反映

 ただ、1回目の投開票で過半数を得た候補がいなかった場合、上位2人による決選投票に移る。国会議員は再度2人の中から投票するが、党員票はそのまま扱わず、各都道府県ごとの集計により1票ずつの47票へと大幅に圧縮される。決選投票になれば国会議員の意思がより強く反映されると言える。
 4人が立候補した今回は、票が各候補に分散するため第1回目で過半数の得票を得るのは難しいとみられる。このため、各候補は決選投票も見越し、1回目の投票で下位になってしまった候補やその陣営から決選投票でどう支持を取り付けていくかも視野に入れるとみられる。最終盤まで激しい戦いが展開されそうだ。

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