無免許運転で事故の木下富美子都議、書類送検で当選無効になるの? 公の場にはなお現れず

2021年9月17日 14時58分
木下富美子氏

木下富美子氏

 東京都議選(7月4日投開票)の期間中に都内で無免許運転をして事故を起こしたとして、自動車運転処罰法違反(無免許過失致傷)などの疑いで書類送検された木下富美子都議(54)=板橋区選挙区選出。警視庁は、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。書類送検で、木下都議は議員を辞めることになるのか。(デジタル編集部)

◆当選は有効のまま

 現時点では法律的には木下氏の当選は無効にならない。都選挙管理委員会の担当者は「選挙中に事故を起こしたとしても公選法に失職に問われる規定はなく、当選の選挙結果は有効だ」と説明する。ただ、交通犯罪は「その他の一般犯罪」に当たり、公選法の規定で、禁錮以上の実刑が下されると、失職になる。書類送検されたり、検察に起訴されたりした段階では、当てはまらない。また、有罪となっても、刑の執行猶予が付けば該当しない。自動車運転処罰法は、無免許過失致傷を10年以下の懲役と定めており、罰金刑の規定はない。
 仮に、木下氏が自ら議員辞職した場合は、時期によって議員の補充があるかどうかが変わる。選挙期日の7月4日から3カ月以内となる10月4日までに欠員が出れば、繰り上げ補充されるため、次点だった自民党元職の河野雄紀氏が繰り上げで当選となる。逆に3カ月を超えた10月5日以降の時期に欠員が出ると、繰り上げはなく欠員が生じたままになる。

◆当選後支払われた議員報酬などは345万円

 都議会局によると、木下氏には当選後、月ごとの議員報酬(81万7600円)が3カ月分と、木下氏の1人会派「SDGs東京」に交付する政務活動費(50万円)が2カ月分、計約345万円が支払われている。
 木下氏は当選2回目。投開票日翌日の7月5日に報道で事故が発覚。当時所属していた都議会会派「都民ファーストの会」が除名処分にした。木下氏は、その後、無所属の1人会派「SDGs東京」を立ち上げたが、都議会臨時会などを欠席し、2カ月半近く公の場に姿を見せていない。
 都議会はこれまでに、木下氏に対する辞職勧告を決議。地元区民らからは都議会に対し、議員の身分を失わせる「除名」の懲罰を行うよう求める陳情が出ている。

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