都内スーパーへ 片品の新鮮野菜を高速バスで直送 関越交通など「客貨混載」試行

2021年9月18日 07時39分

高速バスの荷室に積み込まれる野菜入りの箱=いずれも片品村で(関越交通提供)

 片品村で収穫したばかりの新鮮な野菜を、高速バスの荷室を利用して都内のスーパーに直送する実証実験が始まった。新型コロナウイルスの感染拡大で高速バスの乗客が減少する中、関越交通(渋川市)などが試行。野菜はその日のうちに店頭で販売する。客と荷物を同時に運ぶ「客貨混載」で収益を強化し、産地PRも図る。二十六日まで毎日行う。(池田知之)
 関越交通や「道の駅 尾瀬かたしな」を運営する片品村振興公社(片品村)、東武ストア(東京都)が共同で取り組む。客貨混載は関越交通の高速バス事業では初めて。片品村−東京・新宿を運行する「尾瀬号」を活用し、採算性向上を図る。振興公社にとっても販路拡大につながると期待する。

片品村で収穫された野菜など

 初日の十三日は、片品村の農家が収穫し、道の駅に集めたトウモロコシやトマト、インゲン、ミョウガなどの入った箱六個を尾瀬号の荷室に積載。午後一時四十五分ごろに同村の鎌田バス停を出発し、新宿に夕方到着。客を降ろして回送となった午後六時すぎ、東武ストア勝どき店(東京都中央区)に向かった。届けた野菜は店頭に並べられ、トウモロコシなどの売れ行きが好調だったという。
 関越交通によると、尾瀬号の五〜七月の乗客数は、コロナ禍の影響で二年前の同期比で四割程度に落ち込んだ。担当者は「とても厳しい状況」と話す。店頭での野菜需要などを調べ、来年五月ごろには本格実施したい考えだ。
 関越交通では二〇一八年から沼田市と片品村を結ぶ路線バスを活用し、ヤマト運輸の宅配便を運ぶ客貨混載を続けている。

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