子ども7人含む10人死亡のカブール空爆は「誤爆だった」 米軍が認める

2021年9月18日 19時04分
米軍の無人機による空爆後に集まった人たちと、破壊された車=8月29日、アフガニスタンのカブールで(AP)

米軍の無人機による空爆後に集まった人たちと、破壊された車=8月29日、アフガニスタンのカブールで(AP)

 【ワシントン=吉田通夫】米国防総省は17日、アフガニスタンの首都カブールで8月29日に行った無人機による攻撃が誤爆だったと認め、テロとは無関係の非政府組織(NGO)職員(43)と子供7人を含む10人が死亡したと発表した。米メディアが誤爆の疑いを報じていた。バイデン米大統領は無人機攻撃を続けると表明しているが、市民を巻き添えにすることへの懸念が強まっている。
 オースティン国防長官は声明で、犠牲になったNGO職員のアフマディさんは、過激派組織「イスラム国」(IS)系勢力とは「関係なかった」と謝罪。米中央軍のマッケンジー司令官は記者会見し、アフマディさんがISの拠点とみられる施設を訪れたり、テロに利用されるとの情報が寄せられた車種に乗っていたことなどからテロリストと誤認したと釈明した。
 米軍は当初、車に爆発物があったため二次的な爆発が起きたと主張。テロ攻撃を未然に防いだとの見方を示していた。しかし、マッケンジー氏はこの日の会見で、二次爆発について「プロパンガスタンクに引火した可能性が最も高い」と述べ、作戦が「悲劇的な失敗だった」と認めた。
 爆撃後、複数のメディアが遺族の話などから、地元住民に食料などを配給していたアフマディさんと子供たちが誤爆された可能性を指摘。車の積み荷も水のポリタンクだったと報じた。
 ボストン大のクロフォード教授は「まだ攻撃に出ていない人や装置を無人機で攻撃する『予防的措置』は事実認定が難しく、誤って民間人を殺害してしまえば一般市民らを怒らせ、米軍は信用を失う」と語った。

関連キーワード

PR情報

国際の新着

記事一覧