藤沢の物産品ショップが今月閉店 東北復興応援 10年の節目に

2021年9月19日 07時31分

リピーターらでにぎわう東北復興応援プラザ=藤沢市で

 藤沢市の藤沢商工会議所が運営し、東日本大震災で被災した東北地方の物産品を販売してきた「東北復興応援プラザ」が30日で閉店する。2011年8月、市が被災地を支援しようと、市内に前身のアンテナショップを開いてから10年がたち「節目」と判断したという。市民らからは惜しむ声が上がっている。(吉岡潤)
 アンテナショップは藤沢駅北口の商店街に誕生。被災事業者の販路確保を目的に、避難者を雇い、商工会議所が市の委託で運営を始めた。駅南口に移転後、県の補助終了に伴い、一四年三月に閉店。その後市民や被災事業者の要望を受け、商工会議所が独自に一五年五月、再開させた。
 藤沢商工会館一階ロビーに置かれたワゴンには水産加工品や菓子などが並ぶ。十年間の売り上げは九千万円近く。商工会議所の担当者は「事業者から、地元(東北地方)でも『湘南で売れている商品』とPRすると興味を持ってもらえる効果があるとも聞いた」と話す。
 市内に住み、十年前から買いに来ている山形県出身の女性は「南部せんべいやくるみゆべしとか東北の味が懐かしくて。何にもできないので買うことで助けになればと思っていた」といい、閉店を残念がった。
 アンテナショップ開設時からスタッフとして働いてきた杉原芳枝さんは震災後に福島県南相馬市から転居してきた。「十年はあっという間だった。応援してくださって感謝している。ここがなくなっても被災地のことを忘れないでほしい」
 三十日まで感謝セールとうたい、全品10%値引きを実施。五百円以上購入した先着三百五十人に抽選券を配り、最終日に福島県いわき市のいわき商工会議所から提供された名産品セットなどの賞品が当たる、外れなしの抽せん会を開く。
 営業は毎週火、水、木曜日(祝日は除く)の午前十時半〜午後五時。三十日は午後四時まで。問い合わせは、藤沢商工会議所=電0466(27)8888=へ。

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