ロシア軍、AI搭載の「殺人ロボット」初披露 戦車型で2キロ先の目標物を識別、砲撃

2021年9月19日 19時21分
軍事演習ザーパド2021に配備されたロボット兵器「ウラン9」=ロシア国防省提供

軍事演習ザーパド2021に配備されたロボット兵器「ウラン9」=ロシア国防省提供

 【ムリノ(ロシア西部ニジニーノブゴロド州)=小柳悠志】ロシア軍は、ベラルーシと合同で今月中旬実施した軍事演習「ザーパド2021」で、人工知能(AI)を搭載した無人式の戦車型兵器とみられる「ウラン9」を初公開した。いわゆる「殺人ロボット」で、対立する北大西洋条約機構(NATO)をけん制する狙いとみられる。
 ロシア軍によると、ウラン9は遠隔操作により戦闘地帯を走行。2キロ先の目標物を識別し、砲撃やミサイル発射を行う。ロシアはシリア内戦で実験的に投入してきたが、詳細を明らかにしてこなかった。
 ショイグ国防相は5月、AIを搭載し、人間の意思を介さず戦うロボット兵器の量産を始めたと発表。政府系メディアなどは、ウラン9が当該のロボット兵器の可能性が高いと報じている。今回の演習で、軍幹部は「兵士とロボットの最適な組み合わせを探る」と話した。
 AI搭載の兵器を巡っては国連が3月、内戦状態のリビアで、自律的に攻撃する殺人ロボット兵器が使われた疑いがあるとの報告書をまとめている。
 演習は10~16日に実施され、ロシア・ベラルーシの兵士20万人が参加。80機以上の軍用機や約760の地上兵器が投入された。ロシアメディアによると、100以上の国や国際機関の関係者が観覧式に招かれたが、NATO加盟国は除外された。NATOに加盟するバルト諸国やポーランドは「大型演習はリスクを引き起こす」と警戒を強めている。

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