中山神社旧本殿など3件 県文化財に指定へ

2020年2月19日 02時00分

江戸時代初期の形式を維持する中山神社旧本殿(県教委提供)

 県教育委員会は十八日、さいたま市見沼区の「中山神社旧本殿」、東秩父村にある浄蓮寺の「浄蓮寺過去帳」、越生町の「龍ケ谷(たつがや)の障子岩」の三件を、新たに県指定文化財に指定することを決めた。県文化財保護審議会の答申を受けた決定。県指定文化財は六百九十四件となる。
 中山神社旧本殿は江戸初期の建立。長板葺(ながいたぶ)きの二間社(にけんしゃ)で、三方に縁床(えんどこ)があるなど、部材を更新しながら当初の形式を維持してきた点が評価された。
 浄蓮寺過去帳は一六〇三年に同寺第十五世の日真上人(にっしんしょうにん)が作成し、約百年間使われたとされる。戦国時代の松山城主、上田氏一族が亡くなった記事があるなど、史料が少ない上田氏関係の情報が分かる上、江戸時代のキリシタン禁制で村人全員が檀家(だんか)になる過程をたどれる宗教社会史上においても貴重な資料という。
 龍ケ谷の障子岩は、幅五十六メートル、高さ五十メートルにわたるチャートの露頭。断層運動で周囲の光を反射するほど磨かれた「断層鏡肌(かがみはだ)」も大規模に見られ、保存状態も良い。断層運動の向きも明らかで、地域の成り立ちを知る上で学術的な価値が高いとされた。 (飯田樹与)

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