「豊かな緑 復活を」 県森林組合と協定 所有者の負担軽減目指す 富里市

2021年9月20日 07時04分

協定書を手にする五十嵐市長(左)と本吉組合長=富里市役所で

 林地の維持管理について仕組み作りに取り組んでいる富里市は、県森林組合と「森林再生の推進に関する協定」を結んだ。市内の森林所有者の負担軽減に両者が協力し、環境保全を図っていく。
 富里市は二〇一九年九月の台風15号で、倒木被害が生じたことをきっかけに「森林再生プラン」を作った。プランは市の役割として、間伐や造林といった実務に当たる森林組合や製材の利用者、発電燃料としてチップ加工をする木質バイオマス生産者らと、森林所有者を取り持つ仲介役に位置付けた。
 所有者の高齢化などによって、森林の維持管理が行き届かなくなっている現状を、負担軽減によって打開する狙い。所有者は維持管理のための「森林経営委託契約」を組合と結び、本来なら所有者から支払われる維持管理費を、組合は材木などの売却益で代替えする。
 協定の締結式は同市役所で十六日にあり、本吉久雄組合長と五十嵐博文市長が書面を交わした。五十嵐市長は「台風15号の時は倒木だらけで、本当にひどい状況だった。豊かな緑を復活させたい」とあいさつした。
 県森林組合は千葉市を除く県内全域の森林所有者で構成。拠点を南房総、君津、市原、東金の四市に置き、作業員、事務方を含めた約六十人のスタッフで運営しているという。(堀場達)

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