ウィシュマさん死亡問題 遺族のワヨミさん帰国へ 監視カメラの映像視聴などで「心身とも疲れ切った」 代理人明かす

2021年9月20日 11時30分
ウィシュマ・サンダマリさんの妹ワヨミさん(左)とポールニマさん(中)=9月10日、東京・霞が関で

ウィシュマ・サンダマリさんの妹ワヨミさん(左)とポールニマさん(中)=9月10日、東京・霞が関で

 スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が、名古屋出入国在留管理局に収容中に死亡した問題で、来日中の妹ワヨミさん(28)が、心身の疲れなどを理由に23日にも帰国することが20日、わかった。
 代理人の駒井知会弁護士は「ウィシュマさんの収容中の監視カメラのビデオ視聴後、ショックを受け眠れない日が続いていた。まずは故郷に戻り、体を休めることを優先してほしい」と話した。
 代理人によると、ワヨミさんたちは15日、日弁連主催のシンポジウムにズームで参加したが、その後、ワヨミさんが「同行する夫の仕事のことなどもあり、スリランカに一度帰りたい」と打ち明けたという。
 ワヨミさんは、8月12日、出入国在留管理庁が編集したウィシュマさんの監視カメラの映像2週間分のうち1時間10分を視聴した際、ショックを受け直後に嘔吐。その後も、ウィシュマさんが職員に何度も助けを求めている声が頭から離れず、お風呂やトイレなどでも映像がフラッシュバックし、夜もよく眠れない状況が続いている。
 入管庁は、10日のビデオ視聴でも代理人弁護士の立ち会いを認めず、2週間分全ての映像公開も拒否し続けている。
 ワヨミさんはこれまで、取材に「こんな状況で帰ることなど絶対できない。心配する母にはビデオのことは伝えていない。全ての録画映像を持って帰るつもりだ」と話していた。
 駒井弁護士は「入管庁のウィシュマさんへの対応にショックを受け続け、心身ともに疲れ切ってしまったようだ。いまはとにかく、スリランカで心身を休めてほしい」と話す。
 ワヨミさんは夫と帰国後もズームなどを通じてネットで入管庁へのヒアリングや関連するシンポジウムなどには積極的に参加する意向だという。妹のポールニマさん(26)は引き続き、日本に残る予定。(望月衣塑子)

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