「ブラボー!」は手ぬぐいで 墨田の福祉作業所と新日本フィルコラボ かけ声NG、楽団が企画

2021年9月21日 07時18分

手ぬぐいを掲げる丑井さん(左)と石橋さん(右)=墨田区の錦糸町就労支援センターひだまり工房で

 墨田区のすみだトリフォニーホール(錦糸一)を拠点に活動する新日本フィルハーモニー交響楽団が、創立五十年を記念し、地元の福祉作業所とコラボレーションした商品「BRAVO(ブラボー)手ぬぐい」を制作した。コロナ禍の現在、コンサート終演時、客席から演奏への賛辞を贈る「ブラボー!」のかけ声はNG。代わりに手ぬぐいを掲げて思いを伝えてもらおうと楽団が企画した。(長竹祐子)
 新日本フィルは一九七二(昭和四十七)年、指揮者の小澤征爾さん(86)が設立し、九七年に区内に拠点を移した。定期演奏会をはじめ、地元の小中学校や福祉施設への訪問など、下町に根差したオーケストラとして活動してきた。
 今月から「創立五十周年イヤー」の記念コンサートや記念グッズ販売などさまざまな企画を用意しており、今回は地元と協働した商品の第一弾。トリフォニーホールに近い福祉作業所「錦糸町就労支援センターひだまり工房」(錦糸三)に通う石橋誠さん(56)と丑井(うしい)俊英さん(34)が、モーツァルトやバッハなど音楽家の肖像画や楽器の絵、ブラボーの文字を精密に描いた。

ひだまり工房で手ぬぐいの図柄を描く丑井さん(奥)と石橋さん(手前)=すみのわ提供

 このデザインを基にした手ぬぐいは縦三十四センチ、横九十センチで、地元クリエーターらで組織する商品づくりプロジェクトチーム「すみのわ」が商品化した。二人は共に絵画を学んだ経験があり、普段から工房で革製品に絵を描いている。完成した手ぬぐいを見て「とてもうれしい」と笑顔で喜んだ。
 今月十一日にあった演奏会から販売しており、十二日には終演時に多くの観客が手ぬぐいを掲げて演奏に賛辞を贈った。楽団広報の竹内里枝さんは「手ぬぐいを掲げてもらうと、客席がにぎやかになり、奏者の励みになる。地元の墨田区とのつながりを大切にしながら『五十周年イヤー』を迎えたい」と話した。
 手ぬぐい(税込み千円)をはじめ、五十周年のロゴ入りマスクカバー(同千八百円)などの記念グッズは楽団公式サイトで入手できる。

完成した手ぬぐいを掲げる楽団のスタッフら=墨田区のすみだトリフォニーホールで

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