任期満了まで1カ月 小選挙区39人が準備 次期衆院選向け活動活発化

2021年9月21日 07時40分

(左)自民と立民の一騎打ちの構図が予想される千葉1区に出馬予定の自民現職の2連ポスター (右)千葉1区に出馬予定の立民現職の2連ポスター=いずれも千葉市中央区で

 衆院議員の任期満了まで二十一日で一カ月に迫った。今秋に実施される次期衆院選に向け、県内各党の動きが活発化している。二十日現在、県内十三の小選挙区で現職十九、元職五、新人十五の計三十九人が出馬の準備を進めている。五選挙区で、自民党と立憲民主党の候補が一騎打ちで激突する構図で、新型コロナウイルス対策などが争点となりそうだ。(中谷秀樹)
 二〇一七年の前回衆院選で十二の小選挙区で勝利を収めた自民党は、今月二十九日投開票の党総裁選の情勢をにらみながらの準備となっている。県連会長の浜田靖一衆院議員は「誰が新総裁になっても戦うのは候補者」と強調する。だが、接戦が予想される選挙区で自民候補を支援する県議の一人は「選挙の顔によって情勢が変わることは十分考えられる。インパクトがある新総裁が誕生し、もうひと押しがきけば」と打ち明けた。
 三月の知事選では自民推薦候補が、立民県連が支持した熊谷俊人知事に百万票以上の大差で惨敗を喫した。ある自民県議は「知事選は熊谷知事個人に敗れた面もあり、衆院選は別物」とする一方、「地元の支持者から『あなたのことは応援するが、次の衆院選は応援できない』ときつく言われた。どういう結果になるか分からない」と危機感を募らせている。
 直近七回の衆院選で自民候補が旧民主党など野党候補に対して三勝四敗の1区、四勝三敗の6区は、自民と立民の一騎打ちとなる見込みで激戦が予想される。各候補が街頭演説や会員制交流サイト(SNS)を活用した政治活動を活発化させるなど戦いは既に始まっている。
 特に注目されるのは13区。自民現職が今年二月、新型コロナの緊急事態宣言下の要請を破った不適切な行動で離党し、次期衆院選の不出馬を表明。自民は、新人候補として、医師の松本尚さんを公認。立民現職の宮川伸さん、日本維新の会新人で前鎌ケ谷市長の清水聖士さんの三つどもえとなっている。自民と維新は知名度十分で即戦力の新人で、立民は現職としての実績に加え、保守票が割れる可能性があることから、三陣営とも勝利を強く意識する。
 県内の立民所属の現職七人のうち、前回、小選挙区で当選したのは4区の野田佳彦元首相だけ。現職がいる1、3、4、6、9、10、13区で共産党が候補者を立てず協力して野党共闘の流れができあがっている。立民県連幹部は「楽観視していないが、小選挙区で勝ち上がる候補は増えると思う」とみる。
 ある野党の県組織幹部は「世論調査などから自民と互角に戦えると考えられる」として、さらなる選挙区での候補者一本化の検討の余地を示唆する。8区は、れいわ新選組の公認を受けていた太田和美元衆院議員が出馬を辞退し、柏市長選への出馬を表明。自身は立民新人の本庄知史さんの支援を表明した。立民と既に公認候補を決めている共産の間で一本化が進めば、自民現職で七回当選を誇る桜田義孝・元五輪相との一騎打ちが実現する見込みで動向が注目される。

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