療育センターの事故 川崎市議会の分科会で市の対応問う質疑 男児の遺族が傍聴

2021年9月22日 07時21分
 川崎市中原区の市中央療育センターで二〇一六年、短期入所中の清水正和君=当時(9つ)=が死亡した事故で、虐待の可能性があるとして遺族から傷害致死容疑で告訴状が出されたことを受け、市の対応を問う質疑が二十一日の市議会健康福祉分科会で行われた。
 織田勝久議員(みらい)が、引っかき傷や殴打の可能性のあるおしりのあざがあるとされた新たな鑑定書の中身を説明。事故を検証する市の有識者会議が昨年から続いており、宮脇護・健康福祉局長は「今後の意見交換の中で活用する」と述べた。
 傍聴した正和君の母親(49)は「遺体にあざや傷があっておかしいと思ってきた。市に正しく調査してほしい」と願った。市によると、健康福祉局は七月、児童福祉法に基づき虐待防止などを担う市の児童福祉審議会に事故の報告をし、専門的な意見を求めたという。
 事故は一六年十二月、重度の知的障害があった正和君に、職員が添い寝をしていて発生。県警は一九年十一月、口や鼻をふさいだ状態にし、窒息死させたとして業務上過失致死容疑で職員を書類送検したが、昨年六月に不起訴とされた。横浜第三検察審査会は今年七月、不起訴相当と議決した。(安藤恭子)

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