<コロナと生きる@いばらき>県内感染、東京と連動 知事「経済・社会的に地続き」 51日ぶり指標「ステージ3」に

2021年9月23日 07時26分

つくばエクスプレス(TX)で東京方面からつくば駅に到着した乗客ら=22日夕、つくば市で

 茨城県は二十二日、新型コロナウイルスの新規感染者数の減少などが続いているとして、県独自の感染状況の指標を最も厳しい「ステージ4」から「ステージ3」に同日付で引き下げた。ステージ3は八月二日以来、五十一日ぶり。感染の「第五波」では、拡大、縮小いずれの局面でも本県と往来が多い東京都の感染状況との連動が浮き彫りに。大井川和彦知事は記者会見で「経済・社会的に地続きなので、第四波までと同様、影響は大きい」と指摘した。(長崎高大)
 第五波では、本県でも、全国で最も感染者数が多い東京都でも、一日当たりの新規感染者数が七月上旬から徐々に増え始め、八月中旬にピークを迎えた。
 本県は七月三十日に初の二百人超え、都は三十一日に初の四千人超えと、拡大の節目が同じタイミングに。感染者数が最多だったのも、本県が八月十四日(三百九十一人)、都は十三日(五千七百七十三人)と、一日違いだった。
 県はこの間、首都圏との往来を控えるよう県民に繰り返し要請。県立カシマスタジアム(鹿嶋市)で開催された東京五輪のサッカー競技でも、地元の子どもたちを除き無観客にするなど、人流抑制に努めてきた。それでも、東京で感染者が増えた時期には本県でも増えていたのが実態だ。
 知事は東京の感染状況の影響は認めつつ、詳しい因果関係については「要因をそれぞれに分けて計測することは不可能なので、何とも言えない」と言葉を濁した。
 県独自の感染状況の指標は、病床稼働数、重症病床稼働数、一日当たりの感染者数(週平均)、感染者数のうち濃厚接触者以外の数(同)の四つ。二十一日に一日当たりの感染者数が百人を下回ったことで全ての項目が3になったのを受け、全体も3に引き下げた。
 新規感染者数は二十二日、約二カ月ぶりに三十人を下回り、第五波が拡大し始める七月下旬以前の水準に戻った。二十二日現在の病床稼働数は二百五人で、ピークだった八月二十七日(四百九十九人)の約四割まで下がっている。
 一方、国の緊急事態宣言の期限が三十日に迫る。
 知事は、仮に宣言が解除された場合の対応について「下がったとはいえ、まだステージ3。現状では営業時間短縮や外出自粛のお願いを検討せざるを得ない状況だ」と説明。新規感染者数が多い市町村を対象にピンポイントの対策を講じる「感染拡大市町村」の指定を、県独自に再び実施する可能性に言及した。
 この日は、二十五日に任期満了を迎える大井川知事の一期目最後の定例記者会見となった。

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