国立劇場・10月歌舞伎「伊勢音頭恋寝刃」 梅玉「妖刀も主役 刀剣女子にも」

2021年9月24日 07時07分

「伊勢音頭恋寝刃」に出演する(左から)中村時蔵、中村梅玉、中村又五郎=東京都内で

 東京・国立劇場の10月歌舞伎公演は、江戸後期の1796年に起きた殺傷事件を題材にした「伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)」を上演。大名家のお家騒動と妖刀「青江下坂(あおえしもさか)」を巡るサスペンスで、中村梅玉(75)が当たり役の主人公・福岡貢(みつぎ)を演じ、中村時蔵(66)、中村又五郎(65)らが出演する。
 貢は伊勢神宮の御師(おんし)(神職)。1992年の襲名披露でも務めた梅玉は「私にとって大変重要な、思い出のある役。調和の取れた舞台をつくり上げたい。お伊勢さんの独特の情緒、夏の風情に入り込んで楽しんでいただければ」と話す。
 憎々しい仲居の万野(まんの)を演じる時蔵は「こういう役はやりすぎると下品になる。歌舞伎の枠の中でうまく表現したい」と抱負。貢に刀探しを依頼する藤浪左膳と、料理人喜助の2役の又五郎は「違う人間像をしっかり出したい」と語った。
 会場には、妖刀のモデルとなった「葵紋康継(あおいもんやすつぐ)(葵下坂(あおいしもさか))」も展示される。近年はゲームやミュージカルで「刀剣乱舞」のファンも女性を中心に増えており、梅玉は「青江下坂はある意味で主役です。歌舞伎の見方は何でもありですから、刀剣女子にも見ていただければ」と呼び掛けた。
 公演は10月2〜26日(8、18日は休演)。国立劇場チケットセンター=(電)0570・079900。 (谷岡聖史)

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