ウメの体臭抑える効果は? 特産地の高崎市、東海大教授と研究着手

2021年9月24日 07時47分

高崎市で栽培されているウメ(市提供)

 高崎市は、特産のウメが体臭改善に効果があるかを確認する研究を進めている。市は東日本一の産地だが、生産者の高齢化や担い手不足などが課題。体臭改善効果を科学的に証明することで、新たな商品展開や食品以外の体臭を抑える製品などへの活用につなげ、生産者の収益向上を目指す。(安永陽祐)
 市農林課によると、ウメは市内では箕郷や榛名などの梅林を中心に約二十万本栽培される市の代表的な農作物。和歌山に次ぐ全国二位の群馬県で収穫量の約半数を占める。一方、生産者の高齢化や担い手不足で生産面積は年々減少。二〇一九年は四百八十六ヘクタールで、一七年から約15%減った。
 市は、こうした状況を打開するため、新たなウメの魅力を発掘しようと検討。江戸時代から民間薬として利用され、体臭の抑止効果があるとされることに注目した。

ウメの体臭改善効果を研究する関根教授=神奈川県で(本人提供)

 複数の研究者に意見を聞く中、体臭研究の第一人者、東海大理学部化学科の関根嘉香教授は「ウメや加工品による体臭への影響について研究事例がない」としながらも、改善効果がある可能性は高いとの見解を示したため、共同研究を進めることにした。
 市は同大に研究を委託し、本年度の委託費は千五百二十万円。研究の初期段階として、既に梅干しや梅エキスなどの成分分析を進め、来年度から体臭への効果を検証する予定。
 関根教授は「ウメにはミネラル分、クエン酸、ポリフェノールなどの成分が多く含まれ、体臭改善にも効果が期待できる。高崎市は数多く梅の加工品が生産され、体臭改善に適した製品が見つかる可能性が高い。ウメの摂取が体臭に与える効果についてしっかり検証したい」とコメントした。
 富岡賢治市長は「本市のウメの生産振興につながることに期待している」としている。

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