同期でお絵描きや、すし握り、瞑想… オンラインの内定者研修サービスが人気<まちビズ最前線>

2021年9月26日 05時50分

お絵描きプログラムに取り組む参加者ら=プレイライフ提供

 企業の内定者研修などをオンラインで提供する「プレイライフ」(港区)のサービスが人気を集めている。新型コロナ禍で内定者懇親会などが開けない中、参加者がオンラインで一斉にお絵描きなどに取り組むことで、仲間意識や絆づくりにつながるという。「この世から孤独を無くす」ことを目指す同社のプログラムとは。(石川智規)

◆80種類以上のプログラム

お坊さんが教える瞑想で参加者同士の理解を深める=プレイライフ提供

 「自分にとって仕事とは何でしょう。絵に描いてみましょう!」。講師の女性が元気よく促すと、参加者らは描いた絵をパソコン画面を通して見せ合った。同社のオンラインプログラム「バヅクリ」の一場面だ。
 「描いた絵が下手でも、恥ずかしさを共有すれば本音が言いやすくなる。遊びを通じて打ち解け、語り合える信頼関係が作れます」。同社の佐藤太一社長(39)は、プログラムの狙いをこう明かす。
 他にもすし職人が教える握り方をみんなで実践したり、たき火を見ながらの語り合い、お坊さんと瞑想めいそうして仕事のやる気を引き出すなど、80種類以上のプログラムがある。講師はその道のプロが担う。

すし職人がオンラインで教える寿司握り=プレイライフ提供

◆懇親会無しでも「絆深めることができた」

 昨年の内定者研修で同プログラムを導入した三井住友海上火災保険は、100人超の内定者に筋トレや瞑想など7つのプログラムを実施。人事担当者は「真面目すぎないコンテンツで同じ何かを一緒にし団結できた。飲み会では得られない内定者の新たな一面が共有できた」と振り返る。みずほフィナンシャルグループは内定者向けにすしや演劇のプログラムを導入。「懇親会がなくても同期の絆を深めることができた」という。
 同社のプログラムは16万5000円から。昨年のサービス開始以降、利用した企業は300社に上る。佐藤氏は「プログラムはどれも基本、遊び。だけど講師がうまく場を盛り上げ、参加者それぞれが自分の目標を知り、相手のことも分かる構成にしている」と独自の特徴を語る。

スタッフと打ち合わせをするプレイライフの佐藤太一社長(右から2人目)=港区南青山で

 具体的には? コツを聞くと、「アイデアは僕が考えてます」と企業秘密は明かさなかった。佐藤氏は「僕らはスパイス。仲良くなるこしょうです。つまらない研修を『アソビ』で楽しくし、つながりを構築していきます」と笑った。

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