ドイツ総選挙26日投開票 メルケル首相の後任注目、決定遅れる可能性も

2021年9月24日 19時59分
 【ベルリン=藤沢有哉、パリ=谷悠己】4期16年にわたってドイツのかじ取りをしたメルケル首相の後任が焦点となる総選挙は、26日に投開票される。世論調査では、連立政権の一角を担う中道左派の社会民主党(SPD)が16年ぶりの第1党をうかがい、中道右派の与党第1党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が僅差で続く展開。改選後も連立政権となる見通しだが、連立協議の複雑化で次期首相の決定が遅れる可能性もある。
 21日発表の調査機関フォルザの世論調査では、首位SPDの支持率は25%で、2番手のCDU・CSUとは3ポイント差。緑の党(17%)、自由民主党(FDP、11%)と続く。
 連立政権樹立には原則、過半数の議席確保が必要。独メディアでは二大政党と緑の党、FDPに左派党(支持率6%)も含めたさまざまな連立の組み合わせが取りざたされる。どの政党も圧倒的な議席獲得が見込めないため、公共放送ARDは「選挙後は連立政権の選択肢がややこしくなるだろう」と連立協議が長期化する可能性を指摘する。
 選挙戦では、CDU・CSUは首相候補ラシェット氏(60)が洪水被災地で談笑する様子が報じられ失速したが、同氏をメルケル氏が支援して巻き返しを図っている。SPDの首相候補ショルツ財務相(63)は最低賃金引き上げなどによる格差是正を主張。一時は支持率首位に立った緑の党の首相候補ベーアボック氏(40)は、気候変動対策の拡充を強調する。
 2017年の前回選はCDU・CSUが得票率32.9%で第1党、SPDが20.5%で続いた。3番手は、初の総選挙となった排外主義的な右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」(12.6%)だった。連立協議は難航し、CDU・CSUとSPDの大連立合意まで5カ月かかった。

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