デジタル庁幹部と事業者との会食に同席していた大臣 自身には言及せず事務方の処分だけ発表 「透明性」とは程遠く…

2021年9月24日 21時54分

平井卓也デジタル相

 デジタル庁幹部が受けた高額接待の場に、平井卓也デジタル相も同席していたことが明るみに出た。平井氏は当初、幹部の懲戒処分のみを発表するだけで、自身が会食に参加していたかどうかは答えなかった。政府はデジタル社会形成のために透明性や公平性を掲げるが、今回の対応はこの方針と矛盾。かつて「割り勘」と説明していたNTT幹部との会食の信憑性も疑われ、平井氏の説明責任が問われる。(坂田奈央)
 平井氏は24日午前の閣議後会見で、デジタル庁事務方ナンバー2の赤石浩一審議官の懲戒処分を発表した。「優秀な人材であることは間違いない」。まるで人ごとのように赤石氏の辞職を否定したが、自身も会食に同席していたかを記者から問われると「事務方に問い合わせ願いたい」と説明を拒んだ。
 平井氏の会見後に記者団が、事務方である同庁のコンプライアンス担当に説明を求めると、当初は「個別の会食の参加者は公表対象ではない」などと繰り返し、事実関係に触れたがらなかった。しかし、記者団がさらに追及すると、担当者は一転、「中には大臣が同席していた会食が含まれていた」と認めた。
 平井氏と民間事業者との会食を巡っては、6月の会見で、16年以降にNTT幹部と8回会食したと明らかにした上で、会費は割り勘で支払っていたと説明していた。赤石氏と同席した会食が仮に同一だった場合、割り勘という説明は筋が通らなくなる。
 疑念がどんどん膨らむ中、結局、平井氏はこの日、事業者との会食について自ら説明をしなかった。加藤勝信官房長官が午後の定例会見で、閣僚給与1カ月分を自主返納することを平井氏から聞いたことを明らかにした。加藤氏は平井氏に事情を聴いたり、注意はしていないという。

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