「圧力」には鈍感力で勝負! テレ朝系「報ステ」新メインキャスター・大越健介 加入で「いい化学反応」を

2021年9月25日 07時11分

「現場取材にも出たい」と意気込む大越健介 =テレビ朝日提供

 テレビ朝日系の看板ニュース番組「報道ステーション」月−木曜日のメインキャスターに、記者などを務めたNHKを6月に定年退職したばかりの大越健介(60)が就く。10月4日の初回放送を前に報道各社のオンライン取材に応じ、「圧力を感じない鈍感力で勝負」などと抱負を語った。 (上田融)
 「『おいマジかよ。本当?』と、たじろぐような思いもあった。だが、長年報道に携わってきた人間として、この機会を逃すのはあり得ないと受けることにした」。就任依頼を受けた時の心境をそう振り返る。
 NHKでも看板番組の一つ「ニュースウオッチ9」で、二〇一〇〜一五年にメインキャスターを務めた。放送時間が一部重なる「報ステ」には、取材の切り口や視点などで刺激を受け、「ライバルであり、ぜひ超えたい存在だった」とかつての思いを明かす。
 NHK政治部記者時代には、「報ステ」の前身「ニュースステーション」の久米宏と、担当する政治家の丁々発止のやりとりも目撃した。「久米さんがズバズバ聞くので、『思い切った番組だなぁ』と思っていた。(同じようにはできないが)忖度(そんたく)なしというところは大事。視聴者が『ここを突いてくれ』と思っていると、想像をたくましくしながら対応したい」
 番組を「大きくイメージチェンジしたい」とは語らない。自身が加わることで「いい意味での化学反応が起きれば」とは思っている。取材制作する側と視聴者を上手につなぎ「見ている人が『素直に心に入ってくる番組になったね』と思ってもらえるようにしたい」と意気込む。
 影響力の大きい番組だけに権力側から「圧力」を受ける懸念もある。「今の日本で露骨に圧力をかけてくる場面が果たしてあるか」と言う一方で、「勝手に、圧力をかけられていると感じる心理、(権力者への)忖度がないとはいえない。そこで問われるのは鈍感力。『そんなのかけられていないよ』と思えばいい。鈍感力で勝負だ」と語る。
 積極的に取材にも出向く予定だ。新型コロナウイルスや政局はもちろん、温暖化など地球規模の危機に対し、少しでもいい方向に進める知恵や工夫がある現場に行きたいという。

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