韓国与党「共に民主党」が大統領予備選で大一番 全羅南道で投開票

2021年9月25日 20時22分
25日、韓国・光州で、地区投票で勝利して支持者に手を振る与党「共に民主党」の李洛淵元首相(左)=共同

25日、韓国・光州で、地区投票で勝利して支持者に手を振る与党「共に民主党」の李洛淵元首相(左)=共同

 【ソウル=相坂穣】来年3月の韓国大統領選に向けた革新系与党「共に民主党」の候補者レースで最大のヤマ場とされる南西部・全羅南道チョルラナムド光州クァンジュ市の予備選が25日、行われた。これまでの予備選で全勝の李在明イジェミョン京畿道知事に、都市開発を巡る問題が浮上。地元出身で2位に付ける李洛淵イナギョン元首相が僅差で初勝利した。ただ、累積得票率で李在明氏は優勢を保ち、本選候補の座に一歩近づいた。
 全羅南道は、民主化運動を率いた金大中キムデジュン元大統領の故郷で、革新系の大票田で知られる。全羅南道と広域市の光州市の予備選で、李洛淵氏が47・12%、李在明氏が46・95%を得票した。
 ただ、これまでの予備選を合算した累積得票率では李在明氏が52・9%で、李洛淵氏の34・21%に対し約19ポイントのリードを維持した。26日には、隣接する全羅北道で投開票があり、李洛淵氏が逆転に望みをつなげるかが焦点だ。
 また今週末の予備選は、李在明氏が京畿道知事就任前に市長を務めたソウル近郊の城南市の都市開発事業を巡る不正疑惑が浮上したことで注目が高まった。韓国メディアなどが連日、李氏に近い人物が事業に参加して巨額の利益を得たほか、息子も関連企業に就職したなどと指摘している。
 李在明氏は、歯に衣着せぬ物言いで低中所得層を意識した給付金支給政策などを推進して人気を得てきた。近親者への特別待遇疑惑がくすぶり続ければ、保守系野党「国民の力」などの批判を受け、一定の打撃となる可能性もある。
 光州市で25日開かれた演説会で、李在明氏は疑惑に関し「私は監視の中で生きてきた。公職者として一刻も惜しんで働いてきた」と潔白を強調したが、李洛淵氏は「開発不正に多くの国民が怒っている。関係者は誰であれ、法に基づいて厳正に処分されるべきだ」と対決姿勢を示した。

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