苦い経験を糧に 里中精機(大田区)・中村裕樹社長<リーダーズ>

2021年9月26日 07時09分
 「リーマン・ショックの時の経験が生きている」と話すのは中村裕樹社長(40)。コロナ禍による景気低迷で、売り上げは例年の三割減に落ち込んだ。だが取引先からは「里中さんしかできないから」と絶えず高度な切削加工の仕事が入る。
 十五年前、突然倒れた父の跡を継いで二十代で社長に就いた。当時は従業員一人。リーマン時には仕事ゼロの事態も経験した。飛び込み営業をしたり、もうけの少ない仕事も貪欲に引き受けたり。地道に技術の幅を広げ、差別化を図ってきた。モットーは「仕事は断らないことです」と笑う。
 社員が十三人に増えた今も「社長が一番仕事ができないとだめ」と自分に厳しい。息抜きはバイクでのドライブ時間だという。

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