<記者だより>川崎フラワーデモ

2021年9月26日 07時11分
 JR川崎駅前で今月十一日、女性たちがパンジーやダリアを片手に立っていた。三月に川崎市で始まった性暴力撲滅を訴える「フラワーデモ」だ。
 川崎区の菊田由佳さん(49)が知人に呼び掛け実現。多くの人が集まった。被害者の友人を自殺によって目の前で亡くした人や、職場の人からの性暴力の経験を話す女性。マイクを持った瞬間に涙があふれ、話せなくなる人もいた。
 コロナの影響で今はスタッフだけでスタンディングで意思を伝える。ありったけの小銭を持って寄付に来た女性は「私も被害者です。応援しています」と話し去って行ったという。メンバーの井口幸子(よしこ)さん(40)は「ここにリアルに立つことで、一人で抱えているものに寄り添える」と話す。
 「スカートが短かった」「お酒を飲み過ぎたから」。責めを押しつける言葉も被害者をさらに苦しめる。「あなたは悪くない」と言ってくれる人が街のどこかにいると知れるだけで救われる人がいる。コロナ禍であっても、孤立しがちな被害者がつながれる空間の必要性を感じた。(竹谷直子)

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