メルケル首相の後継は誰に? ドイツ総選挙 2大政党が接戦

2021年9月26日 21時19分
ベルリンのドイツ連邦議会で首相の就任宣誓をするメルケル氏(左)=2005年11月、DPA・共同

ベルリンのドイツ連邦議会で首相の就任宣誓をするメルケル氏(左)=2005年11月、DPA・共同

 【ベルリン=藤沢有哉】ドイツの連邦議会(下院)選挙が26日に行われた。在任16年に及ぶメルケル首相(67)の後任が焦点。大連立の一角を担う中道左派の社会民主党(SPD)とメルケル氏が所属する中道右派の与党第1党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が競り合う。単独で過半数を獲得する政党はなく、両党のいずれかが連立交渉を経て新首相を出す見通しだ。
 地元紙フランクフルター・アルゲマイネが24日公表した世論調査によると、SPDは支持率26%で、2002年の選挙以来の第1党をうかがう。CDU・CSUは25%で追走し、環境保護を重視する緑の党が16%。
 ドイツは第2次大戦後、CDU・CSUとSPDの2大政党が第1党を争う構図が続き、13年以降は両党の大連立が政権を担う。
 選挙戦は当初、CDU・CSUと緑の党が先行したが、CDU・CSUはラシェット氏(60)、緑の党はベーアボック氏(40)の両首相候補の失態で失速。堅実な首相候補ショルツ財務相(63)を擁するSPDが復調し混戦模様となった。
 連立政権樹立には3党による連立が必要になるとみられ、連立協議が長期化する恐れも指摘されている。第4次メルケル政権は発足まで半年近くかかった。メルケル氏は後任選出まで首相職にとどまる見込み。
 首相候補の支持率でトップに立つショルツ氏は投票後、「大勢が投票に行けばSPDに良い結果をもたらし、私に次期首相の任務を与えてくれることになるだろう」と語った。
 ベルリンの各投票所でも次々に有権者が票を投じ、クルトさん(28)は「左派系主導の政権は防ぎたい」とCDU・CSUを支持。緑の党に投票したエーレーベンさん(24)は「メルケル氏は素晴らしかったが、もう環境政策中心の政治に変わる時だ」と話した。

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