<ぱらぱらじっくり 教育に新聞を>新聞づくり しくみから学ぶ 「記事書きたい」児童ら意欲

2021年9月28日 07時36分

実際の紙面に触れて新聞に親しむ

 「新聞づくりは小学二年生のころ、何も知らずにやってみたことがあるけれど、きょう初めて『新聞のしくみ』や(読みやすくする)工夫を知って、もっと書きたくなりました」。四年生のひとりが授業の感想をそんなふうに話してくれた。
 千葉県市川市の大柏小学校での新聞づくりの授業。四年生たちが、十一月の社会科見学で新聞を使ったまとめを行うことから設定された。
 目標は、新聞を構成する三つの要素(見出し・記事・写真や図表)について理解してもらい、児童たちがそれぞれの思いを紙面に反映できるようになることだ。スライドを使った説明とワークショップでの実作業を組み合わせ、新聞づくりのノウハウを具体的に学んでもらった。
 まず導入の「ステップ1」では、一般紙と子ども新聞の読み比べに取り組んだ。見出しの大きさや色づかい、読みがなの有無、写真のサイズや分量の違いを確認した。
 次の「ステップ2」では、「新聞って、なぜあるのかな?」と、子どもたちに問いかけてみた。すると「たくさんの情報を楽しみながら読んでもらい、みんなの話題にしてほしいから」「新聞で新しいことを知り、良い気分になり、心が晴れるようだと、もっといい」といった意見が飛び出した。書き手よりも、読み手が主役なのだということを分かってくれている。
 「ステップ3」では、レイアウトや見出しで読者をひきつけ、記事で事実を知らせ、写真やグラフなどで説得力を持たせていることを伝えた。力強い新聞紙面に大切な要素が何なのか。子どもたちも感じ取ったようだ。
 そのうえで実際の紙面づくりに取り組んだのが「ステップ4」。あらかじめ課題として出しておいた「夏休みの思い出」「オリンピックの名場面」「二学期の抱負」の三つの記事を、ワークシートに割り付けていく。特に留意してもらったのは「見出し」。内容を要約し、インパクトのある言葉を八字から十二字にまとめるようにと指導した。
 すると、短時間で元気な見出しが次々誕生した。「夏休みドカーンと大爆発」「日本がメダル大量ゲット」「二学期 今のぼくを超えろ」といった具合だ。子どもたちの紙面はこれから仕上がる。紙面に一人一人の思いが詰め込まれていくのが楽しみだ。
 授業の最後に生徒からこんなうれしい言葉を聞いた。
 「早朝から新聞配達する人たちに感謝し、テレビやSNSだけに頼らず、じっくり新聞で情報を知り、記事を書いてみようと思う」
 (市川市立塩浜学園初任者指導担当・武藤和彦)

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