北朝鮮、日本海に飛翔体を発射 EEZ外に落下か

2021年9月28日 13時21分
 【ソウル=相坂穣】韓国軍合同参謀本部は28日、北朝鮮が同日午前6時40分ごろ、北部内陸地域の慈江道から日本海側に向け、飛翔体1発を発射したと発表した。北朝鮮の飛翔体発射は15日以来。日本政府は飛翔体が国連安保理決議違反となる弾道ミサイルの可能性があるとしており、日米韓が飛行高度や軌道など、詳しい分析を進めている。
 菅義偉首相は28日午前、記者団に「不測の事態に備えて万全の体制を整え、警戒監視を強める」と述べた。防衛省関係者は、排他的経済水域(EEZ)内に落下した可能性は低いとしている。
 北朝鮮は28日、国会に相当する最高人民会議の開催を予定しており、ミサイル発射で内部の結束を図る狙いもあるとみられる。北朝鮮の金星国連大使は27日、米ニューヨークの国連総会の一般討論演説で、「南朝鮮(韓国)が(米韓)同盟を優先する誤った行動をしている」と述べ、核兵器開発を「国防力を強化しているにすぎない」と正当化した。飛翔体については言及しなかった。
 北朝鮮は今月11、12日に長距離巡航ミサイルを発射、15日に弾道ミサイルを日本のEEZ内に着弾させた。一方で、金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長は24、25日に相次いで談話を発表し、韓国が敵視政策を改めれば、朝鮮戦争の終戦宣言や南北首脳会談の開催を議論できると表明していた。
 韓国政府は28日午前、国家安全保障会議(NSC)を緊急開催。発射に遺憾の意を表明した。

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