ニチイ学館に行政指導 フィリピン女性雇い止め、抜き打ちの寮立ち入りなど「改善を」 

2021年9月28日 21時39分
ニチイ学館本社=東京都千代田区

ニチイ学館本社=東京都千代田区

 国家戦略特区での家事代行業に就くため「ニチイ学館」(東京)に採用され来日したフィリピン人女性たちが、突然解雇を通告されたり、抜き打ちで寮に立ち入られたりした問題で、内閣府などでつくる第3者管理協議会は28日、同社に、大勢の契約更新を取りやめる事態を避けるよう行政指導を行った。
 支援グループやフィリピン人女性の訴えなどから、家事支援で来日中のフィリピン人女性約200人が、解雇や自己都合退職扱いで契約更新されず、約58人の所在が把握できていないことなどが判明。
 家事支援でなく、日本語の勉強や試験をひたすら課される女性が続出していたことや、女性たちの同意なく寮の抜き打ち検査が行われていたりしたことなどの状況を同協議会が調べていた。
 同協議会は、同社幹部に対し、雇用の改善や、家事支援事業の需要を喚起し、継続して働く希望がある人には、別の受け入れ機関をあっせんすること、日本語試験を行う場合、目的や内容、時期を十分に説明し、理解を得た上で行うことなどを求めた。
 寮などの住居への立ち入り検査や、室内撮影を行う場合は、事前に目的や内容、時間帯を説明し、女性たちの理解を得た上で、プライバシーに最大限配慮して行うよう指導。同社にある苦情受付窓口の体制整備も求めた。
 同社は取材に「指導を真摯に受け止め、引き続き指摘事項の改善に努め、より適切な事業運営に努めていく」と答えている。(望月衣塑子)

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