震災不明者を捜索の潜水士追う 矢田さんがノンフィクション本 来月2日 浅草でトークイベント

2021年9月29日 07時20分

著書を手に、トークイベントについて語る矢田さん=台東区で

 東日本大震災の行方不明者を捜索した潜水士を追った書籍「潜匠(せんしょう) 遺体引き上げダイバーの見た光景」(柏書房)の刊行記念トークイベントが十月二日、台東区寿二の書店「Readin’ Writin’(リーディン・ライティン)」で開かれる。著者のフリーライター、矢田海里(かいり)さん(41)=千葉県市川市=がノンフィクションに込めた思いを語る。
 震災後、宮城県名取市に入った矢田さん。閖上(ゆりあげ)地区の自宅が津波で全壊しながらも、行方不明者の捜索を運河に潜って続けた潜水士の吉田浩文さんと出会う。
 「入水自殺、海難事故など、震災前から遺体の捜索に携わり、不条理と向き合ってきたからこそ見えるものがある」と、吉田さんの孤独や思いの変化を密着取材。「死んだと、いないは違う」と言い、死を認めるのが難しい行方不明者の家族の葛藤に寄り添った。
 当日は被災地のスライド写真も上映。「遺体引き揚げダイバーの存在を知ってもらい、生と死を考える機会になれば」と話す。
 午後七時から。参加費千五百円。最寄り駅は東京メトロ銀座線・田原町駅。申し込みは、リーディン・ライティン=メールreadinwritin@gmail.com=へ。(井上幸一)

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