右団次華麗に舞う 14日から息子らと全国公演

2021年10月1日 07時19分

公演に向けて意気込む右団次(左)と右近

 歌舞伎俳優の市川右団次(57)が、14日から始まる全国巡回公演「伝統芸能 華の舞」で、自身を見いだし、育ててくれた市川猿翁の一門と共演する。師匠一門との共演に「一緒のDNAを受け継いだ芝居がしたい」と気合が入る。
 演目は、楠木正成(くすのきまさしげ)二題として、楽器と謡による独調「楠露(くすのつゆ)」と素踊り「楠公(なんこう)」、歌舞伎十八番から「鳴神(なるかみ)」。
 「楠公」は、鎌倉幕府打倒に貢献した正成が、討ち死にする湊川の戦いを描いた作品。正成を右団次、正成の息子・正行(まさつら)を自身の長男・右近(11)が務め、同行を願う正行との別れの場面を親子で披露する。
 かつて父の日本舞踊飛鳥流宗家・飛鳥峯王(みねお)と踊った演目で、当時を振り返った右団次は「自分は感情が出てしまった。彼(右近)は、芯の強い正行ができると思う」と期待。合戦の場面では市川海老蔵一門が出演し、花を添える。

右団次演じる鳴神上人 ©松竹

 「鳴神」は竜神を閉じ込め、雨が降らないようにした鳴神上人が美女に誘惑されて…。豪快に花道を引っ込む六方など王道の歌舞伎らしさが詰まった演目だ。
 上人を演じる右団次は「だまされてしまうチャーミングなところと、怒り狂って生きる雷になる変わり目が見どころ」と紹介。7月にこの役を演じた海老蔵から「上人は高僧なので気位、品位を忘れないように」とアドバイスされたという。上人をだます雲の絶間(たえま)姫役は市川笑三郎。
 上演日程の詳細は「伝統芸能 華の舞」で検索。
 (住彩子)

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