岩井勇気(ハライチ)×大宮(後編)「大宮は東京!?」

2021年10月27日 10時00分

《ようこそ!マイホームタウン》 家族でよく訪れた氷川神社へ


 前編に引き続き、ハライチ・岩井勇気さんのマイホームタウン、大宮をご紹介。向かったのは、「大宮」の地名にも由来するという「武蔵一宮 氷川神社」。広い境内は隣接する大宮公園ともつながっていて、市民の憩いの場となっている。大きな三の鳥居から北にまっすぐ延びる参道は、なんと日本一の長さなんだとか。ここでは、例年であれば12月10日になると「十日市」という酉の市が行われ、岩井さんもよく訪れていたそうだ。
「氷川神社で開催される十日市は出店がばーっとたくさん出ていて、お祭りみたいで楽しかったんですよ。子どもの頃はよく家族で出かけていました。大人になってから行ったこともありますが、そのときは知り合いの芸人が出店で熊手を売っていたので、それはちょっと……本当にご利益あるのかなと思いましたけど(笑)。あとは、七五三のときにも氷川神社に来ていました。帰りは祖母が近くの和食屋に連れて行ってくれたんですけど、そこで鯛の活き造りを食べた思い出がありますね。大宮なのにでっかい鯛が出てきました」

好きな漫画、ゲームのジャンルで新たな仕事に挑戦


 子どもの頃の思い出を語っていただきながら、話の流れは岩井さんが原作を務める、ヤングマガジンで連載中の漫画『ムムリン』の話題へ。キュートなポコムー星人・ムムリンと、どんな相手でも正論で論破してしまう、大人びた小学生のコウタが共同生活を行う物語だ。
「漫画の構想は全然練っていなかったんです。編集の人が「漫画やりませんか?」と声をかけてくれて、それでいくつか案を持って行ったんですよ。こういうのはどうですか? って。ただ、読み切り漫画のつもりだったんですけど、よくよく聞いてみると、どうやら連載がやりたいと……(笑)。持って行ったアイディアだと、連載で続けるには辛いなと思ったんです。1回ならいいけれども、途中でネタが途切れるなと。なので、もうその場で『ムムリン』の内容を思いついて提案しました」
 個性的な登場人物のなかでもとくに、周りの空気に流されず、スパっと正論を突くコウタは、歯に衣着せぬ発言が持ち味の岩井さんらしさのあるキャラクターで、読んでいて爽快な気持ちになる。また、最初はコウタが邪険に扱っていたムムリンとの関係性に、少しずつ変化が出てくる様子も見どころだ。
 また、漫画だけでなくゲーム制作の分野でも活躍の幅を広げている。今年7月に発売したNintendo Switch用ソフト『君は雪間に希う(きみはゆきまにこいねがう)』では、原作・プロデュースを手掛けた。女性向け恋愛アドベンチャーゲーム(通称、乙女ゲーム)の作品で、史実を取り入れた歴史ファンタジーの世界観と、美しいタッチで描かれた魅力的な登場人物たちが物語を展開していく。
「以前から乙女ゲームを時々やっていたり、乙女ゲームがアニメ化した作品も好きで観ていました。そのなかで、僕がよく観ていた作品を制作されていた、ゲーム制作会社のオトメイト(アイディアファクトリー株式会社の乙女ゲームブランド)さんからお話をいただいて。2017年より企画から携わってきました。アニメやゲームって、その物語でしか味わえない世界に入り込んでいく感覚が楽しいのですが、自分が作ったゲームで同じように感じてもらえるというのが新鮮でした。ゲームの完成を想像しながら、シナリオや、絵のチェックをしていましたが、いざ完成した作品をプレイしてみると、今まで携わってきたものがすべて合わさって、また違ったおもしろさがあるというか。ちゃんと作った甲斐があったなと思いました。多くの人に楽しんでもらえるように作りましたので、初めて乙女ゲームをプレイする人にもオススメです」

どんなことをしていても最優先事項は『お笑い』


 お笑いというひとつのジャンルにとらわれず、さまざまな分野で才能を発揮し続ける岩井さん。今後はどんなことに挑戦していくのだろうか。
「芸人なので、最優先事項がお笑いであればなんでもいいと思っています。お笑い以外は本業ではないですし、お笑いが最優先事項でない芸人は、あまり好きではないですね(笑)。ハライチとして、お笑いはずっと続けていきたいと思っています。ただ、だからと言ってお笑いだけやっているのはまた違うとも思っています。なんでもやったらいいんですよね。最優先事項がお笑いであれば」
 お笑いを第一に考えつつ、今後はたとえば今まで経験してきたピアノや水彩画などを活かした仕事をされるかもしれない。これからの岩井さんにも目が離せない。

岩井さんにとって大宮とは?


 最後に、岩井さんにとって大宮とはどういう街なのか聞いてみると、
「大宮は東京だと思っています(笑)。東京の23区外です。埼玉のことは東京だと思っていますので、僕は。むしろ、埼玉はないと思っています。東京のさいたま市です」
この持論炸裂の答えには、スタッフ一同爆笑!
「埼玉の人って埼玉県民であることにあまり執着がないんですよ。埼玉じゃなくて東京だと思っているので、馬鹿にされてもなんとも思わないのが埼玉ですね。今は東京に住んでいますが、大宮に帰ってきても田舎だとは思わないです。大宮以外で遊ぶとすれば、新宿や渋谷に行っていましたし。よく埼玉の人は池袋に行くみたいな感じがありますけど、それは僕が埼玉と見なしていないほうの埼玉ですね(笑)。東武線とかそっちのほう。埼玉といっても、北関東の埼玉と、東京の埼玉がありますから」
 最後は最優先事項の“笑い”で締めくくった岩井さんでした。

◇大宮図鑑 岩井勇気さんオススメスポット

武蔵一宮 氷川神社
2400年以上の歴史をもつといわれる日本でも指折りの古社。朱色の楼門や神橋が美しい。初詣や七五三詣には、多くの参拝者で賑わいを見せる。「父親の地元なので、子どもの頃からよく来ていた神社です」
埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-407
蔵一宮 氷川神社公式サイト
らーめん正直もん
豚げんこつを煮込んだスープを使ったネギラーメンが絶品の店。「澤部に教えてもらった店で、中学くらいからおこづかいでよく食べに行っていました。もとはラーメンショップというチェーン店だったんですが、ここは昔からおいしかったんです」
埼玉県さいたま市見沼区東大宮3-3-30
らーめん正直もん公式サイト
※新型コロナウイルス感染症の影響で、掲載したお店や施設の臨時休業および、営業時間などが変更になる場合がございます。事前にご確認ください。
◇PROFILE
岩井勇気
1986年埼玉県上尾市生まれ。幼稚園からの幼馴染である澤部佑とコンビを組み、2006年にハライチとしてデビュー。岩井のボケに澤部が乗っかり、言葉遊びのように展開していくノリボケ漫才で注目を集める。TBSラジオ「ハライチのターン」ほかにレギュラー出演。岩井個人の活動では、原作&プロデュースを手掛けたNintendo Switch用ソフト『君は雪間に希う』を発売された。原作を担当する漫画『ムムリン』がヤングマガジンにて連載中。
また、9月28日にはエッセイ第2弾『どうやら僕の日常生活はまちがっている』(新潮社)を発売。
■原作・プロデュース/新作乙女ゲーム【君は雪間に希う】公式サイト


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