羽村のコンビニ ネパール国籍副店長が詐欺被害防ぐ ベトナム国籍客を説得 福生署から感謝状

2021年10月2日 07時08分

感謝状を受け取ったラマさん(左)=福生署で

 コンビニ店で購入できる電子マネーを悪用した詐欺被害を店員の機転で未然に防いだとして、「セブンイレブン小作駅西口店」(羽村市)副店長でネパール国籍のラマ・ダン・バハドゥルさん(29)が、福生署から感謝状を受け取った。署によると、ラマさんが対応した客も外国籍で、外国人同士で被害を未然に防いだケースはまれという。(佐々木香理)
八月二十一日午後六時ごろ、ラマさんは店内で品出し中、ベトナム国籍の二十代男性客に電子マネーの買い方を日本語で聞かれた。客の説明が分からずスマートフォンを見せてもらったところ、男性客は出会い系サイトで知り合った相手から、コンビニで電子マネーを購入してその番号をLINEで送るよう誘導されていたことが判明した。

ラマさんが詐欺に気付くきっかけとなった福生署の啓発チラシ

 ラマさんは約一カ月前、電子マネーを購入させる詐欺について福生署から説明を受けていた。「LINEを見た時に署のチラシが頭に浮かんだ」といい、「送ったら使われてしまう。相手は悪い人」などと客を説得して、店長らと署に通報した。客から「帰り際に『ありがとう』と言われたのがすごくうれしかった」と振り返る。
 高校生の頃から日本に関心があり、二〇一四年に来日。語学学校に通うなどして日本語を覚えた。一九年、アルバイト時代から縁のあった同店に就職。これまでにも電話しながらATMを操作する高齢客に詐欺への注意を呼び掛けるなど防犯を意識してきた。
 九月三十日に感謝状を受け取ったラマさんは「一店員として当たり前のことをしたが、外国人同士だったから声を掛けやすかったのかも。客が困っている様子があればこれからも話し掛けたい」と話した。
 署管内は米軍横田基地があり、外国人が多い地域。署は「地域での防犯活動は多言語で対応するなど、幅広い層への啓発に今後も取り組みたい」と話す。

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