府中市美術館で開催中 「動物の絵」展 このサルの謎

2021年10月4日 07時23分

ガブリエル・フォン・マックス《骸骨の前の猿》 1900年頃 個人蔵(ドイツ)

 動物を描いた作品を通じて、日本とヨーロッパそれぞれにおける人間と動物の関係を考える展覧会が、十一月二十八日まで府中市美術館で開催されている。
 ドイツの画家、ガブリエル・フォン・マックスの「骸骨の前の猿」(日本初公開)を見てみよう。一匹の猿が、骨格標本を前に物思いにふけっている。
 この絵の隠されたテーマは、十九世紀にダーウィンが発表した進化論。彼は人間と猿は同じ祖先を持つとし、「人間は他の動物と異なる特別な存在だ」という西洋の常識を覆した。動物を描いた絵の中でも、動物と人との境界についての悩みの深さがうかがえる作品だ。
 この作品を含む、全出展作の図版を掲載した本展公式図録=写真=は、展覧会場のほか、一般書籍として全国の書店でも販売中。二千九百七十円。
 観覧料など本展の詳細は、公式ホームページで。

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