ビーチランニング 磯風の中 裸足で快走

2021年10月6日 07時15分

子どもたちと走る宮崎喜美乃さん(右端)=いずれも神奈川県逗子市で

 暑さを言い訳に運動を怠ってきたが、スポーツの秋を迎え、体がむずむずしてきた。神奈川県逗子市の逗子海岸で活動する学童クラブで、子どもたちに運動法を指導する宮崎喜美乃さん(32)に、ビーチランニングを教わった。世代を問わず楽しめるという。
 大学で「山と運動生理学」を研究し、トレイルランニングの国内外大会で好成績を収める宮崎さん。「ビーチランニングは砂が衝撃を吸収するから、アスファルトを走るより関節への負担が少ない」と解説してくれた。

砂浜を走る筆者。自然と笑顔になった

 砂に足を取られないよう自然と小股になり、足をしっかり上げるフォームになる。「短時間で効率よくエネルギーを消費でき、上半身と下半身をつなぐ腸腰筋が鍛えられます」。腸腰筋を鍛えると体幹が安定し、腰痛予防にもなるという。
 準備運動として、股関節回り、脇腹を中心にストレッチを行い、足首を回す。まずは靴のまま走ってみる。風が気持ち良く、思わず笑みがこぼれる。信号が青のうちに交差点を渡りきらねばと、せかせか走るのとは気分が違う。
 石やガラスなど肌を傷めるものが落ちていなければ裸足(はだし)で走るのがお勧め。「足の指で砂をつかむことで指や足裏の筋肉が鍛えられ、末端まで血液の巡りが良くなる」(宮崎さん)。足裏の刺激が心地よく、波打ち際の湿った砂と、陸側の乾いた砂の感触の違いも感じられる。自然の中で心身が開放される気がした。
 学童クラブを運営する一般社団法人「そっか」の代表理事、永井巧さん(50)は、学生時代から海辺の街に住む。「コンクリートに囲まれた街中に比べ、海辺は波の反射、風、磯の香りなど五感に訴える情報量が多い。走るのが難しければ散歩でもいい。日ごろ眠っている感覚が呼び覚まされます」
 後日、1人で別の砂浜を走ったところ、翌日、股関節に痛みを感じた。「整理運動もきちんとしてくださいね」と、宮崎さんにたしなめられた。 (小形佳奈)
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 道具いらず、身一つで始められる。舗装道路を走るより筋肉への負担が大きいので、初心者は少しずつ距離を延ばして。水分補給を忘れずに。

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