【詳報・第4回】3人点滴中毒死 「信じていたのに…」母は平手打ちし、抱きしめた 久保木被告は泣き崩れた 

2021年10月7日 10時00分

横浜地裁の法廷

母親は「過干渉って感じだった」

 弁護士による質問が続く。
 父親の証言によると、 一家は両親と被告、弟との4人暮らし。久保木被告は水戸市で幼少期を過ごし、父親は被告が小学4~6年の時に単身赴任していた。幼少期の被告は「インドア派というか、本が好きで、どちらかというと1人で遊ぶような感じでした」と語った。被告が高校になると、一家は神奈川県伊勢原市に引っ越した。久保木被告が看護学校の2年になって寮に入るまで、一緒に暮らしていたという。
弁護士「奥さんの子育ては、放任、普通、過干渉、どんな感じだった?」
父親「過干渉っていう感じだったと思います」
弁護士「具体的にどんなところに」
父親「持ち物検査やお小遣いのチェックが非常に厳しかった。私は、家内から言われましたけど、放任主義的で、私の目からは(妻は)そういうところ(過干渉的な所)がありました」
弁護士「かなり厳しく育てた?」
父親「そう思います」
弁護士「いつまで一緒でしたか?」
父親「高校3年の時まで、あ、看護学校の1年までですか」
弁護士「どういう形で独立した?」
父親「専門学校の方が横浜市などに看護師を送り出すところで、寮のあっせんがあって、入所しました」

母親とけんか「本を投げ置いた」

 さらに弁護士は、久保木被告の高校進学時の進路の決め方を父親に尋ねた。
弁護士「高校進学について相談はありましたか」
父親「いや、直接私の方にはありませんでした。家内からは聞きましたけど」
弁護士「奥様とけんかは」
父親「それはやっぱり、けんかはしていました」
弁護士「高校時代に、印象に残っているエピソードは」
父親「そうですね。あの、内容は分からないですけど、家内に言われたとき本を置いた(証言台をこぶしでたたきながら)、投げ捨てるというか」
弁護士「本を投げ置いた?」
父親「そうですね」
弁護士「どう感じましたか?」
父親「仕事で日常的というか、昼間に接することはなかったので、休みの日だったと思いますが、本人がそれ以上気にしなかった様子なので安心しました」
弁護士「態度に異常なものを感じた?」
父親「それはないです」

「女性として手に職つく」

 さらに、弁護士は看護師になる際の進路の決め方を尋ねた。
弁護士「進路で相談はありましたか?」
父親「特に私に相談はなかった。最初は医療事務の専門学校に行きたいと聞いた」
弁護士「(看護学校を)進んだ理由は?」
父親「看護師資格を取れば、女性としては手に職がつく。一生安泰とはいいませんけど、そういうことで看護師を目指したらと家内が言った」
弁護士「抗うことなく、決めた?」
父親「そうですね」
▶次ページ「愛弓、もう少し頑張ったら」

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