<新型コロナ>中小支援申請10万件 リーマン超すペース 政府融資

2020年4月5日 02時00分
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府が打ち出した緊急融資や債務保証といった資金繰り支援への中小企業の申し込みが、少なくとも十万件程度に上ることが四日分かった。外出自粛などに伴い観光や飲食など幅広い業種で売上高が急減し、多くの事業者が打撃を受けているためだ。対応する政府系金融機関などへの相談件数は既に計三十万件に達しており、申込数は今後、大幅に増加する見通しだ。
 中小企業庁によると二〇〇八年九月のリーマン・ショックでは、直後の同年十~十二月に五万件近くの緊急融資が実行されたが、今回はそれを上回るペースで資金繰り支援が行われる可能性が高い。
 政府系金融機関などのうち、日本政策金融公庫は先月二十三日時点で四万六千三百九十九件、商工中金は四月二日までに六千百件の申し込みを受けた。全国の信用保証協会には一日時点で四万三千七百七十九件の保証依頼があった。いずれも相談窓口を設置した一月二十九日からの累計。
 融資額の大半が三千万円以下で主に中小企業が対象の日本公庫には申し込みが殺到。三月二十三日までの一週間程度で三万件超増えた。比較的規模が大きい企業と取引する商工中金でも、これまで取引がない新規客からの依頼が増えた。
 申し込みのうち、これまでに融資や保証を承諾したのは日本公庫が二万一千九百十五件、商工中金が四百二十件、保証協会が三万六千八百九十件。当初は審査が遅いとの批判もあったが窓口の増員や休日返上により迅速化を進めている。
 商工中金の関根正裕社長は「四月末以降に資金繰りに課題があるとの声が多い」と指摘。今後も申請は増えるとの見方を示す。

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