世界4位→10位 ノーベル物理学賞の真鍋淑郎さんが憂える日本の現状とは…

2021年10月6日 19時42分
5日、米ニュージャージー州のプリンストン大で行われた祝賀会で、グラスを手に笑顔を見せる真鍋淑郎さん=杉藤貴浩撮影

5日、米ニュージャージー州のプリンストン大で行われた祝賀会で、グラスを手に笑顔を見せる真鍋淑郎さん=杉藤貴浩撮影

 今年のノーベル物理学賞受賞が決まった米プリンストン大上席研究員の真鍋淑郎しゅくろうさん(90)は、研究を巡る日本の現状に懸念を示した。自然科学系で数多く引用されるなど注目度の高い上位10%論文数の最新国別ランキング(2017~19年)でも、日本は20年前(1997~99年)と比べ4位から過去最低の10位に低下している。

◆中国、インドにも抜かれ…

 97~99年の1~3位は米国、英国、ドイツで、10位以内に中国とインドは入っていない。しかし17~19年は中国が初の1位となり、2位が米国、3位が英国。インドが日本を抜いて9位になり、日本がアジアで他国に追い抜かれている現状が浮かぶ。
 日本の上位10%論文数の年平均は、97~99年は4336本で、17~19年は3787本に減少。文部科学省の科学技術・学術政策研究所は「日本の研究開発費の低迷、博士号取得者数の伸び悩み、大学教員などの研究活動の時間割合減少によって、全体の論文数が伸びないことが影響している可能性がある」と分析している。(増井のぞみ)

関連キーワード


おすすめ情報

社会の新着

記事一覧