<18歳成人 マネー学園>銀行編 (1)銀行の仕組み

2021年10月7日 07時17分
 まねお(以下、ま) この前、アルバイトの面接に受かって、口座を作るように言われたんだけど、どうしようかな。
 金田先生(以下、金) 銀行の預金口座のことだな。イメージとしては「金庫」みたいなもの。口座にはそれぞれ番号が割り振られていて、自分のお金を預けられるほか、バイト代や仕送りを受け取ったり、買い物をした店の口座に代金を支払ったりと、さまざまなお金のやりとりができる。銀行の窓口などで必要な手続きをすれば、高校生でも口座は作れるぞ。
 ま 面倒そう。バイト代を現金でくれればいいのに。
 金 現金は落としたり、盗まれたりするのが心配だし、金額が合っているか、お札や小銭を数えるのも面倒だろう。その点、口座はデータで管理されているから、口座に入っている額も、出し入れの記録も、紙の通帳やインターネットで確認できる。今や口座は経済活動に欠かせない存在。日本では成人のほとんどが持っているぞ。
 ま 確かに便利だね。でも、銀行はみんなからお金を預かって、どうするの?
 金 例えば、企業が新しい事業を始めたりするには、まとまったお金が必要。個人が家や車を買おうとしても貯金だけではなかなか厳しい。銀行は預金を集め、お金を必要とする企業や個人に貸しているんだ。世の中にお金を回して、経済を動かす。人間の体に例えると、お金という血液を全身に巡らせる心臓の役割を担っている。
 そして、貸したお金は、「利息」というお金のレンタル料を上乗せして返してもらう。この利息が銀行のもうけだ。逆に、みんながお金を口座に預けると、銀行にお金を貸していることになるから、預けた額に応じて利息がつく、というわけだ。
 ま じゃあ、銀行にお金を預ければ、バイトしなくても利息で稼げるのかな。
 金 甘いっ。利息の割合を表す「金利」は、経済状況によって高かったり低かったりする。今の日本は日本銀行の政策で「超」がつく低金利。銀行にお金を預けるだけで稼ぐ、というのはあまり期待できない。
 低金利やデジタル化など、銀行を取り巻く環境は大きく変わっている。サービスの内容も次々と変化しているから、きちんとチェックしていく必要がある。まあ、楽して稼ごうなんていう甘い考えはさっさと捨てて、バイトを頑張りなさい。ところで、どこで働くんだ?
 ま 駅前のパンケーキ店だよ。
 金 先生の行きつけの店じゃないか!
 ま 先生こそ、“甘い”物の食べ過ぎはさっさとやめなきゃね。
(河郷丈史、協力・一般社団法人ウーマンライフパートナー)

<うんちく>語呂の良さで名称「銀行」に

 日本最古の銀行は1873(明治6)年開業の第一国立銀行(現在のみずほ銀行)。「日本資本主義の父」と呼ばれ、新一万円札の顔にもなった渋沢栄一が設立した。
 日銀のホームページによると、銀行という言葉は米国の国立銀行法の「Bank」を翻訳したもの。お金(金銀)を扱う店との発想で、中国語の店「行」を使った「金行」「銀行」の案から語呂が良い「銀行」に決まったという。
 大都市に本店を置いて全国に展開する「都市銀行」、地方を拠点とする「地方銀行」のほか、国の郵政事業から民営化した「ゆうちょ銀行」、実際の店舗ではなくインターネット上で取引する「ネット銀行」などもある。
 =次回は21日に掲載します

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