裾野 トヨタ実証都市「ウーブン・シティ」 水素使いエネルギー自給 カフナー取締役「街づくりに貢献」

2021年10月7日 07時44分

オンラインの住民説明会で、ウーブン・シティについて説明するジェームス・カフナー取締役

 裾野市にトヨタ自動車が建設中の実証都市「ウーブン・シティ」についての住民向け説明会が五日、同市で開かれた。トヨタのジェームス・カフナー取締役は「地域の人と協力して、裾野市の街づくりに貢献する」と説明した。ウーブンの開発メンバーは最寄りのJR岩波駅周辺の街づくりに参加していて、開発中の自動運転の電気自動車(EV)「イーパレット」を活用する計画を明かした。
 カフナー取締役はウーブン・シティ周辺の開発にトヨタが貢献できるとし、関心の高い「空飛ぶモビリティー(乗り物)」を紹介する場所になる可能性を示した。同市の高村謙二市長は二〇五〇年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにしたいと訴えた。
 カフナー取締役は説明会後に記者会見し、水素の利活用などによるエネルギー自給を目指すことを明らかにした。「水素はカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)実現に向けた強力な選択肢の一つ。真に持続可能なエネルギーとして可能性を切り開く」と述べた。
 トヨタはウーブンでの水素活用に向けて、五月に石油元売り大手エネオスとの協業を発表した。近隣に建設する水素ステーションを活用し、水素を使う燃料電池(FC)発電機で電力を得たり、トラックなどのFC化で物流の脱炭素化を進めたりする構想。カフナー取締役は「水素エネルギーと再生可能エネルギーを共存させ、生活の電力系統にしたい」とし、実証で得た課題と成果を地元などに還元する意向を示した。
 ウーブン・シティは昨年末に閉鎖したトヨタ東富士工場跡地の約七十万平方メートルに整備。自動運転技術や人工知能(AI)を駆使した街づくりの実証を目指す。早ければ二四年にも住人が入居し、一部開業の予定。

関連キーワード


おすすめ情報

静岡の新着

記事一覧