Vチューバーの県警動画削除 フェミニスト議連「ミニスカ、大きな胸の揺れ、交通安全動画に本当に必要か」

2021年10月8日 12時31分

会見での主なやりとりは次の通り

 会見では、全国フェミニスト議員連盟が千葉県警の対応で問題と考える点や、公開質問状を提出後に、議連のメンバーに対して殺害予告や脅迫のメールが届いたことが説明された。
 増田・共同代表 今回の問題にした動画を見てもなんとも感じない人はたくさんいると思います。日本ではついこの間までコンビニ等で成人向けの雑誌が子ども目線の高さで当たり前に陳列されていましたし、10代の女の子のアイドルたちが露出の多い衣装で踊りながら歌っている光景も日常的に目にしています。あまりにも普通にそれらを目にしてきたので、慣れてしまっているのではないかと思います。
 一方で、この動画を見て、もやもやした違和感や嫌悪感を持つ人もいます。女性はこんなふうに性的に見られていると強い抵抗感を持つのです。性被害やセクハラ被害の経験を持つ人にとってはなおさらでしょう。アニメ系の女性を見ると、体つきは大人の女性のようなのに、話し方が妙に子どもじみている。そんなのがとても多いと感じます。本当にこの国の若い女性は、皆さんの目にそんなふうに映っていますか。
 公的機関はその自治体に住む人の福祉向上のために働く機関です。だれにとってもよりよい社会を形成するために努力し、多様性に配慮するのは言うまでもありません。ましてや警察は性加害、虐待を取り締まっているのですから、今回の動画についても慎重になって当然です。そして今回の一番大きなポイントは交通安全動画が子どもを対象にしているということです。どの年齢だからいいというわけではないですけれども、特に影響が受けやすく判断力が十分に発達しているとは言えない段階にある男の子たち、女の子たちがこの動画を見たときにどう映るかを私たち大人はもっと注意を払うべきではないでしょうか。
 小中学生に対してむやみに肌を露出し、胸の揺れが強調された女子中高生風のキャラクター動画を公共機関である警察署が率先して見せるのが当たり前の社会を私たちは求めていくのですかと問いかけたい。
<質疑応答>
Q 公的機関はどのような点に気をつけたらいいと考えるか。
 基準は非常に難しい。内閣府は公的広報の手引で「女性をむやみにアイキャッチャーにしていませんか」「内容と無関係に女性の水着姿や、体の一部などを使うと性的側面を強調していると受け取られるおそれがあります」としている。つまり、広報の目的は何で、おへそを出したり、胸を揺らす表現が、その広報に必要なのかをまずきっちとみることが重要だ。
 必要ない単なるアイキャッチャーであれば、そうではない性的なものを喚起させないものにしていただきたい。
Q 千葉県警の動画について、どの部分がアイキャッチャーに使われたと考えるか。
A 抗議文にも書いたが、セーラー服のような上衣で、丈はきわめて短く、腹やへそを露出しています。体を動かす度に大きな胸が揺れます。下衣は極端なミニスカートで、女子中高生であることを印象づけています。おなかを出す、太ももをあらわにする、胸が揺れるという表現は、この交通安全動画に必要ないと思っている。
Q なぜ脅迫が起きていると考えるか。SNSなどネット上の意見とずれがないか。
 Vチューバーを否定するものではないし、表現の自由の侵害にはまったく当たらない。フェミ議連と警察の対決でもない。削除を要求したが、判断するのは警察。けんかをしたいわけではなく、よりよい社会にしたい。
 Vチューバーの戸定梨香さんをについては、警察が採用したことが問題なのか。
A いまも活動する戸定梨香さんがVチューバーとして活動していることについて、私たちは何もいっていない。警察が子ども向けの交通安全動画に採用したことを問うている。表現の自由うんぬんの問題ではないと思っている。
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