<各駅停車>生理ちゃん

2019年11月5日 02時00分
 生理用品を薬局やコンビニで買うと、どの店でも中が見えない紙袋や黒いポリ袋に包んで渡される。ありがたいと思っていたし、できれば女性店員がいいなとさえ思っていた。
 考え方が変わったのは、小山健さん作の漫画「生理ちゃん」(KADOKAWA)と出合ってから。生理現象である月経をキャラクターにし、毎月「どーも、生理です」とやってくる。締め切りに追われた作家や、恋人と沖縄旅行中の女性など、タイミング悪く現れては生理パンチ(=生理痛)をお見舞いする。つらくも、ほど良い付き合い方を見つける女性たちに共感でき、男性にも理解をもたらしてくれる作品だと思う。
 現実世界では、薬を飲んだり、生理用品をハンカチで隠してトイレに行ったり、生理は「ばれると恥ずかしい」と捉えていただけに、主人公として展開する作品は新鮮だった。人生のいい時も悪い時もそばにいる生理ちゃん。厄介なはずなのに、憎めなくなった。実写映画化され、八日からはスクリーンにやってくる。 (浅野有紀)

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