東京都の医療体制、警戒度引き下げ、コロナ病床4割縮減 夜の繁華街「人口が急増」と懸念の声も

2021年10月7日 20時36分
 東京都は7日、新型コロナウイルス感染状況を分析するモニタリング会議を開き、医療提供体制に関する警戒レベルを4段階の最高度から1段階引き下げ、2番目に深刻な「通常の医療が一部制限されている状況」に位置付けた。2番目の警戒度になるのは昨年12月17日以来、約10カ月ぶり。都はコロナ患者用の確保病床を縮減する。
 会議では入院患者数が6日時点で751人と、1週間前の1181人から大幅に減少したと報告された。重症患者数も前週の107人から77人にまで減っており、都医師会の猪口正孝副会長は「通常医療の制限を段階的に解除しながら、コロナ医療との両立を図る必要がある」とした。
 新規感染者数の7日間平均も6日時点で159人と、前週(296人)から大幅減。先週に1段階引き下げた感染状況の警戒度はさらに引き下げ、下から2番目の「感染状況は改善傾向にあるが注意が必要」とした。
 一方、都医学総合研究所の西田淳志・社会健康医学研究センター長は「緊急事態宣言の解除後、繁華街の夜間滞留人口が急増している」と述べ、感染再拡大に警戒感を示した。

◆都内のコロナ病床を6651から4000床へ縮減

 新型コロナウイルスの入院患者と重症患者の減少を受け、東京都は7日、都内の医療機関で現在確保しているコロナ患者向け病床6651床を4000床にまで縮減することを明らかにした。今後は感染の拡大・縮小状況に応じて、病床確保体制を3段階で対応する。
 現状確保している6651床(うち重症者用503床)を「レベル3」と規定。新規感染者数の直近7日間平均や前週からの増加比の減少に応じ、「レベル2」(5000床、うち重症者用350床)や「レベル1」(4000床、うち重症者用300床)に引き下げると説明。逆に感染が再拡大すれば、指標に応じてレベルを引き上げ、病床数を増やしていくとした。
 小池百合子知事はこの日、感染状況を分析するモニタリング会議で「通常医療を確保しながら、感染状況に応じた即応態勢を確保する」と説明。同日付でレベル1へ移行するとした。医療機関にも説明したという。
 また主に軽症者向けとして各所に開設した酸素・医療提供ステーションも、地域バランスなどを考慮して縮小する方針。(小倉貞俊)

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