ポルシェ体感 木更津に試乗サーキットコース 90分4万4000円から!

2021年10月8日 07時11分

起伏に富んだポルシェ・エクスペリエンスセンター東京の試乗コース=本社ヘリ「おおづる」から

 憧れのスポーツカーを運転できる−。千葉県木更津市に十月、そんな施設がオープンした。ドイツの高級車メーカー・ポルシェの各モデルを試乗体験できる「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」(PEC東京)は、世界で九番目となる施設。世界的に有名なサーキットを再現したコースで、車の魅力を味わってみた。
 館山自動車道木更津北インターチェンジ(IC)から約十分。施設に続く山林に囲まれた市道は「ポルシェ通り」と看板が設置されていた。

ずらりと並んだポルシェ

 施設に入ると、目に入ったのは赤、青、黄など色彩豊かなスポーツカーの数々と山林に造成されたサーキットのような試乗コース。施設を運営するポルシェジャパン(東京都港区)によると、敷地面積は四十三ヘクタールで、事業費は約五十億円。七百万〜三千万円のスポーツカーが約四十台あり、PEC東京所属のドライバーの指導で試乗体験ができる。車のモデルで異なるが、九十分で四万四千円からと、お値段も高級だ。
 取材した十月一日は、台風16号の接近で、たたきつけるような豪雨。当初は記者も運転できる予定で、胸を高鳴らせていたが、結局、インストラクターが運転する車に同乗することになった。

激しい雨の中、コースを走るポルシェ

体験試乗に出発する山口記者=いずれも千葉県木更津市で

 試乗したのはスポーツタイプ多目的車(SUV)。乗り込んだ後部座席は革張りでやや固めの座り心地。何時間でも座っていられそう…と感慨にふけっていると、発車を感じさせないほど静かに動きだした。
 起伏に富んだカーブの多いコースを走行しても、車内でほとんど揺れを感じない。インストラクターの竹本裕二さん(51)が「ここはドイツのニュルブルクリンクのコーナーを再現しています」「機械制御でスピンを防いでいます」と車やコースの特徴を説明しながら運転してくれた。

コースの説明をするインストラクター

 設定次第では時速二百五十キロ以上まで加速できるというが、カーブが多いこのコースの制限速度は最大百五十キロ前後。ポルシェと言えば後輪駆動。その加速力を体験したい、雨でも大丈夫なのかなどと、期待と不安を交錯させていたところ、目の前に長い直線が見えてきた。
 「加速力とブレーキ性能を確認してもらうところです。今から約百メートルを走ります」と竹本さん。路面は雨でぬれ、水が浮かんでいるところもある。竹本さんが一気にアクセルを踏み込むと、「ブオン」とうなるようなエンジン音をとどろかせながら、速度メーターはみるみる上昇し、体は座席に押しつけられた。
 約百メートルを走行した後、急ブレーキ。反動で上半身がシートベルトに食い込んだ。「スリップして壁に衝突しないか」と血の気が引いたが、車は停止した。高級車メーカーの真骨頂を見た気がした。
 ポルシェジャパンのミヒャエル・キルシュ社長はPEC東京について、「老若男女すべての人にポルシェの魅力を実際に乗って体験してもらいたい」と説明。木更津を選んだ理由は、成田空港や羽田空港、都心へのアクセスの良さに加え、地形が起伏に富んでいて「カーブにしろ、高低差にしろ、日本にふさわしい場所と考えた」という。

レーシングマシンのポルシェ906も展示

 施設内では日本にポルシェが知られるきっかけになったレーシングマシンを展示するほか、レストランやカフェ、運転を体験できるシミュレーターも併設している。
 施設からの帰り道。試乗での加速力の余韻が残る中、八年乗っている国産の愛車のアクセルを踏み込んでみたが、エンジン音がどこか軽く、物足りなく思えてならなかった。
 文・山口登史/写真・安江実
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