古今亭菊生、三代目円菊を襲名

2021年10月8日 07時41分

独演会で熱演する古今亭菊生=東京・池袋演芸場で

 落語家の古今亭菊生(きくしょう)(51)が三代目古今亭円菊を襲名し、三十一日から約十年ぶりに寄席に「円菊」の看板を復活させる。昭和の名人・古今亭志ん生が二つ目時代に名乗り、その弟子で寄席を爆笑に包んだ父の二代目円菊が広めた名。「二人の個性を持って、新しい『円菊』をつくっていきたい」と意気込む。
 菊生は二〇〇二年、真打ちに昇進。五年前に十一代目金原亭馬生から「名を継いだらどうか」との打診があったという。昨年、コロナ禍で一度は頓挫したが、「円菊になるのは今しかない」と決断した。先代は病気の師匠をおぶって世話をしたことから「おんぶ真打ち」と陰口をたたかれたといわれるが、「僕は『コロナの円菊』とあだ名されるかも」と笑う。
 先代はおんぶしながら、自身は車いすを押しながら師の芸談を聞き、芸を磨いた。先代の座右の銘「逆境に勝て」にあやかり、自身は「逆境を楽しめ」を座右の銘に「今を楽しんでいます」と話す。
 襲名披露公演は三十一日に東京・上野の鈴本演芸場、十一月一〜十日に浅草演芸ホールで開催する。 (ライター・神野栄子)

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