震源は千葉市直下なのに…足立区や埼玉県で震度5強となったのは「軟弱地盤の影響」 気象庁

2021年10月8日 11時44分
地震の影響で在来線が運転を見合わせ、タクシーを待つ大勢の人たち=8日午前0時21分、JR品川駅で

地震の影響で在来線が運転を見合わせ、タクシーを待つ大勢の人たち=8日午前0時21分、JR品川駅で

 7日深夜、関東地方に強い揺れをもたらした地震の震源は、千葉市の直下で深さ約75キロとやや深いが、普段から地震活動が活発な「地震の巣」だ。最大震度5強を東京都足立区や埼玉県で観測したことについて、気象庁は「昔の川沿いとか、地盤の軟らかい所で強く揺れた」と、軟弱地盤の影響を指摘している。
 関東の地下構造は複雑だ。陸のプレート(岩板)の下に東から太平洋プレートが沈み込み、両プレートの間に南からフィリピン海プレートが沈み込む。この影響で千葉県北西部では、深さ60~75キロ付近で定常的に地震が多発している。
 気象庁は今回の地震を「フィリピン海プレートと太平洋プレートの境界付近で起きた」と説明。静岡大の吉田明夫客員教授(地震学)は「特に驚くような地震ではない。2005年にもほぼ同じ所(深さ73キロ)でマグニチュード(M)6の地震があった。これぐらいの規模が、この震源付近で起きる最大クラスの地震ではないか」とみる。
 05年7月の地震でも、今回と同じ足立区北部の伊興地区で震度5強を観測。気象庁は「地盤の影響」を指摘していた。今回、都内では羽田空港や大田区多摩川など5地点で震度5弱、ほかの多くの地点では震度4~3の揺れだった。
 想定されるM7級の首都直下地震について、吉田さんは「今回の地震がさらに大きな地震の前兆だとは言えないが、震源が深い地震でも被害は生じうる」と注意を促す。(宇佐見昭彦)

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