参院補選 上田さん、笑顔の国政復帰 「県にはできない制度確立」

2019年10月28日 02時00分

当選確実となり、万歳三唱する上田さん(中央)=朝霞市で

 二十七日に投開票された参院埼玉選挙区補欠選挙は、無所属新人の前知事上田清司さん(71)が、NHKから国民を守る党元職の党首立花孝志さん(52)を下し、初当選した。主要政党が公認候補を擁立せず、明確な争点も見えにくい中、県内で知名度の高い上田さんが支持を集めた形だ。投票率は20・81%だった。(飯田樹与、浅野有紀、藤原哲也)
 午後八時、投票締め切りと同時に上田清司さんの当選確実の一報が伝わると、朝霞市西弁財二の事務所に集まった支援者たちからは拍手と歓声が沸き上がった。上田さんは「与えられた使命をしっかりと自覚して、県民や国民のために全力を尽くしたい」と力を込めた。
 「埼玉県の成功事例を基に、国政で問題提起していきたい」とあいさつ。知事を四期十六年務めた経験を踏まえて「医師の確保や警察官の増員など、県ではできないことを制度として確立させたい」と抱負を述べ、自主的に支援してくれた立憲民主党や国民民主党の議員らと笑顔で握手を交わした。
 選挙戦では、民間の力を活用した防犯対策や子どもの居場所づくりなど、知事時代の実績をPR。「地方が自分で決められない課題がある。実情に合わない行政では寂れてしまう」と、地方重視の政治を掲げた。
 平日は県内各地で政策を訴え、休日は往来の多い大宮駅に終日立ち続けた。インターネットでの発信力が強い立花さんを意識し、ブラウン管テレビを模したフレームを用意して写真撮影に気軽に応じるなど親しみやすさもアピールした。

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